恋愛 (ページ6)

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紫「よっ！！」

『、、、はぁ。』

紫「ちょっ！！閉めんなや！」

『なんでいんのよ、』

お昼ご飯を食べようといつもの部屋のドアを開けると
机の上に座ってスマホをいじってる平野紫耀

目が合ってるくせに、まだ彼にバレてないかもなんて思い、無意識に閉めようとしたドアを
平野紫耀によって邪魔される

紫「昨日言ったやん、また明日って」

『そんなん知らない』

紫「ちゃんと聞いとけ」

ドアを掴んだ手がそのまま私の手首をつかみ
すぐ近くの机に座らされた

なんだこのデジャブは。

昨日と違うことは
平野紫耀が横ではなく前に向かい合わせになって座ったってことくらい

紫「佐藤A」

『へ？』

食べはじめて数分後、いきなり私の名前を呼ぶもんだからびっくりする

『なんで知ってんのよ』

紫「うちの学年の美少女って有名やから」

『バカにしてるでしょ？』

紫「してへんて」

『平野紫耀て2年なの？』

紫「は、マジで知らんかったんかお前」

“なんのための上履きやねん“
なんて言う平野紫耀の上履きは私と同じ赤い線が入ってて、同い年なんだと言うことに気づく

『いや、上履きって学年確認するためのもんじゃないし、学校の中歩くためのものでしょ』

紫「そ、そ、そんなん知っとるわ！！」

自分の間違えに気づきあからさまに焦る平野紫耀は
どうやら天然みたい

『ふふっ』

紫「笑うな！！ちょっと間違えただけやん」

『はいはいわかったから笑はやく食べないとお昼休み終わっちゃうよ？笑』

笑いながら言われたことが気にくわなかったのか
今度は拗ねた顔をする

『ほら、平野紫耀拗ねないの』

紫「紫耀」

『ん？』

紫「平野紫耀やなくて紫耀ていってや」

『しょお？？』

紫「おん笑」

焦ったと思ったら拗ねて

拗ねたと思ったら照れて

やっぱりよくわかんない

けど、この日私は学校で久しぶりに笑った

そしてその笑顔の理由は紫耀