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□◆円卓頂上決戦(映画関連/ほぼ会話文) ページ39

「えーっと、なになに? 始まりました? 第四回、円卓頂上決戦? 実況はロホルトがお送りします?」

「少年、カンペをしまった方が良い。堂々と見せながら読むのはみっともない。なお、解説はバッキンガム公爵ことジョージ・ヴィリアーズが致します」

「いやだって正直これ無駄じゃん。あのクソ野郎vsベディなら絶対ベディが勝つじゃん。ざまぁランスロット。つか、なんでこいつと一緒に実況しなきゃいけないわけ? 意味わかんねぇんだけど」

「仕方がないんだ少年。それが世の摂理というものなのだから」

「そんな摂理嫌だっての。ねじ曲げてやる」

「その調子だ少年。その熱い思いをそのまま実況にぶつければいい」

「なんでそんな熱血なんだよ、だったらお前がすればいいじゃん」


仕切り直し。

teke2 Action


Ladies and gentleman(紳士淑女の皆様)! やってまいりました第四回! 円卓頂上決戦!! 実況はこの私、バッキング公爵ことジョージ・ヴィリアーズが!」

「え、なんでそんなノリノリなのこいつ、気色悪」

「こらこら少年、何事もノリと勢いは大事だ。ほら自己紹介自己紹介」

「……解説担当のロホルトでーす」

「とうとうこの円卓頂上決戦も第四回目となります。いやぁ、長いですね少年」

「キモイ」

「ははは! なんでもノリ良く時には流れに身を任せるのも処世術だというものだよ少年。えー、ごほん。これまでの対戦をおさらいしよう。第一回は我等が親愛なるルキウス兄君こと忠節の騎士ベディヴィエール卿対、円卓の騎士の一人である太陽の騎士ガウェイン卿。一回目はルキウス兄君の辛勝で終わりました」

「そりゃあベディだしな」

「なかなかつらかったがな。続きまして第二回は引き続きルキウス兄君対、円卓の騎士の一人である叛逆の騎士であるモードレット卿。勝敗は建物の崩壊と燃え盛る炎によってぶっちゃけわかりません、ということで引き分け!」

「それ勝手に決めて良いわけ?」

「さぁ? だが勝敗が分からねば引き分けであろう? そして第三回は連戦だぞ、ルキウス兄君対、友情対決か? 円卓の騎士の一人である弓の名手であるトリスタン卿。こちらも藤丸やレディ・マシュのお陰でルキウス兄君の辛勝で終わりました」

「つーか今後もベディの勝利だろ、意味あるのかこの頂上決戦」

「根本的なことを言ってはいけないよ少年。世の中には意味がないと思うことでも意味を見出すことがある」

「要はただのバカだろ?」

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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/  
作成日時:2020年7月12日 2時

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