■強さについて(鬼滅の刃/かまぼこ隊) ページ15
「どうしてそんなに強いのかぁ?」
たまたま任務が一緒になった竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助にAはすっとんきょうな声で返せば三人は頷いた。
「身のこなしが物凄いですし」
「雷の呼吸じゃないのに抜刀術凄いし」
「なんか俺より強いし」
無事に鬼三名を殲滅し終えた四人と、既に眠くなっている禰豆子の計五人は近くの藤の家紋の家でお世話になっていた。
小さい子供の姿の禰豆子に対してデレデレしていたAだったのだが、面倒そうに頭をかいて、再度返答。
「別に経験と常中してるか否かじゃないのか?」
「常中はできてます」
「ついでに言えば経験もそこそこ積み始めたよ、死にそうだったけど」
「俺様より強いからって秘密にするのは許さねぇぞ!」
「別に特別なことなんてなんもないけど。ねぇ? 禰豆子ちゃん?」
「むー?」
あぁかわいいと、ご機嫌なAだったがそういえばと心当たりを一つ思い出す。
「確か、父親が昔なんか殺人剣がどうのこうのって言ってたなぁ」
「え」
「殺人!? え!? Aちゃん罪人!?」
「あぁ? 誰が罪人だたんぽぽ頭」
ギロリと睨むその表情は人殺しと言っても過言ではない表情をしていたと、後に善逸は語る。
罪人ってなんだと頭上に疑問符を掲げている伊之助は置いておいて。
「なんでも私の父親って戦国時代から受け継がれてきた殺人剣の担い手なんだって。いつから鬼殺隊の剣士の家系になったのかは知らないけど。たぶんそれのせいじゃない?」
「殺人剣……」
「Aちゃん、その流派って?」
「なぁ、ざいにんってうめぇのか?」
流派……、とAは思い出してみることにした。
こちらを伺うに見上げてくる禰豆子に頬を緩ませ、その美しい髪に軽い三つ編みを施していきながら名前がなんだっかと考えて。
「えーっと、なんだっけなー、びせん? ぎてん? あー、確か、飛天御剣流って名前だった気がする」
「……」
「へぇー凄い流派なんですねAさん」
「おい! 俺様を無視すんじゃねぇ!」
固まったたんぽぽ頭をきにすることなく、綺麗に仕上がった三つ編みの禰豆子に対してかわいくないと、禰豆子の兄である炭治郎に同意を求めるAである。
ひきつった顔でAを見ていた善逸は、きっと幕末の頃の噂を知っているのかもしれない。
絶対怒らせないようにしよう、と騒がしい伊之助の隣で善逸は思ったのだった。
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飛天御剣流を知っている人がいたら私と語り合いましょう。
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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時:2020年7月12日 2時