ver.9 ページ10
・
「うわ、広……」
思わず口から言葉が溢れたのは仕方ないと思う。
だって二度目の雄英はやっぱり大きくて。前回の記憶も正直あんまり無いし。
今年のヒーロー科は特例で、1-Aは推薦が3名、一般が18名の21人クラス。
こんな広くて職員は迷わないのか、とか疑問はいっぱいあるけど、それはいつか先生に聞けば良いことで。
そんな事より今は、友達が出来るのか問題…!!!
中学の時もよく話す子とか居なかったし…ぼっちだけは回避したい!!!
1年A組の教室の大きなバリアフリードアの前で考えること約5分。…まあ、常識的に考えて邪魔だよね。
後ろから誰かに声を掛けられた。
「ねぇ貴方、ここのクラス？」
「あっ、えっ、ハイ！」
びくっと肩を跳ね上げながら振り向くと、可愛らしい緑髪の女の子が立っていた。
びっくりして反応変だったよね、やっちゃった…
「本当？私は蛙吹梅雨よ。梅雨ちゃんと呼んで。同じクラスだから、仲良くしてくれると嬉しいわ」
「わ、私は塩谷Aだよ、ぜひ仲良くして欲しい…！梅雨ちゃん、可愛い名前だね！」
「あら、ありがとう。Aちゃんも可愛い名前ね」
蛙っぽい梅雨ちゃん。パッチリした目が可愛い！
「えへへ、ありがと〜！」
「それでAちゃん、教室には入らないの？」
「うっ、ちょっと緊張しちゃって…でももう梅雨ちゃんがいるから大丈夫！入ろう！」
私がドアを開けて二人で教室に入る。
時間が早かったのか、教室には眼鏡の真面目そうな男子と…あ、
「轟くん！」
「……ああ、推薦の…塩谷」
「覚えててくれたんだ…えへへ、嬉しい！」
「…俺を見る目が燃えてた」
嘘、そんなライバル意識してたかな…
そんなに負けず嫌いじゃないと思うんだけどなぁ…
「ボ…俺は聡明中学出身の飯田天哉だ！君は？」
そう声を掛けて来たのは眼鏡君。
一人で考えてる間に轟くんは席に戻ったらしい。
淡々としてるなぁ…
「お、おお……私は折寺中学出身の塩谷Aだよ。よろしくね」
「塩谷君か！よろしく頼む！」
飯田君の勢いが凄くてちょっとたじろいじゃった。
…そう言えば飯田君の個性はなんだろう…
私、割と人の個性を当てるの得意なんだ。
んー……あ、足に何か…何あれ、エンジンみたい。
聞こうとしたけど、新しく教室に入ってきた男子に声を掛けに行っちゃった。
行動派だ…
さてと、私も荷物整理しようかな。
**新たなスタート**
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さき(プロフ) - 更新待ってます！ (2020年3月13日 17時) (
レス) id: 74156ea200 (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!@鈴音(プロフ) - あおあおさん» こちらこそありがとうございます!!!ゆったり気分屋ですが気長に待って頂けると幸いです!!! (2019年3月21日 18時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
あおあお(プロフ) - 音兄Love!@鈴音さん» 色々とありがとうございます！これからも更新頑張って下さい！！ (2019年3月21日 18時) (レス) id: 3a2ae22704 (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!@鈴音(プロフ) - あおあおさん» い、いいんですか…!!?ありがとうございます！アップしないと私自身、素敵なイラストが見れないので一先ずアップしますね！感想は更新内容の中に書かせていただきます！本当にありがとうございます！ (2019年3月21日 18時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
あおあお(プロフ) - イメ画描かせていただきました！URL失礼します。https://uranai.nosv.org/u.php/novel/ekakita/ (2019年3月16日 15時) (レス) id: 3a2ae22704 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴音 x他1人 | 作成日時：2018年5月13日 23時
