同居人は有名人 5 ≪ﾆﾉﾐﾔｶｽﾞﾅﾘ≫ (ページ35)

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私の幸せページ35

『起きてます！もうすぐ帰るよ。どうしたの？』

なんでもない声を出して。
電話の向こうにいる和に気づかれないようにした

ーー…て、ことはまだ外？どこいんの？

『んー？どこだろ。えーと…』

キョロキョロあたりを見渡して、あ。駅がある。
その名前をいったら

ーー…じゃあそこらへんにいてよ！迎え行くからさ、ドライブ行かない？

『仕事は？』

ーー…終わった！！明日の夕方までオフなんですよね～w

『そうなんだ。早いね。わかった。どの位で来れそう？』

ーー…20分くらいかな。近くについたら連絡するから！じゃね。

電話がきれた。

力なく近くの植木に腰掛けた。

和が来るまでに笑顔にならなきゃ。

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電話がなって、顔をあげると目の前に和の車があった。

急いで車に乗りこむ。

ニノ『おまたせ』

メガネをかけた和が笑う。
その笑顔にホッとする。

そのまま車は動き出した。

『ね、和。また、夜景見に行きたいな。』

ニノ『いいですよ。あ、腹減ってない？』

『私はあんまり。和は？』

ニノ『俺も番組で食べたからあんまり。じゃ、ゆっくり行きますか！』

『はい。』

二人で笑ってる。
これが私の幸せだ。

これが。

信号待ち。
和の手をにぎった。