女武将とクラスメイトの休み時間【新・信長公記】【短編集】

髪の毛事情！ ページ25

みやび視点

Aちゃんはとことん髪を触られる事を嫌っています。

豊臣「ほんまAちゃんって綺麗な髪してるよな！触ってもええか？」

『は？絶対やだ』

豊臣「えー…」

髪の話をするとよく顔を顰めてしまいます。

前に私も聞いたんですが…全く同じ反応されまして。

でもそんな中1人だけAちゃんの髪を触れる方がいらっしゃるんです。

毛利「A、今日もやっちゃるけぇこっち来い」

『おう！！』

そう、毛利くん。

何故か毛利くんだけ髪を触ることを許可しています。

ち、違いとは…？

豊臣「毛利の奴、ええなー…」

みやび「Aちゃんの中の基準は一体…」

私的には見てて微笑ましくて良いのですが…。

それでも毛利くんだけ触れるのには謎がありますね…。

毛利「… 出来たけぇ鏡で見てきな」

『毛利いつもありがとう！！』

ニッコニコのままお手洗いへ向かうAちゃん。

にしても凄い可愛らしいヘアアレンジでした…。

毛利くん女子力高いですね…？

豊臣「なぁ何で毛利はAちゃんの髪触れるんー？」

毛利「俺に聞かれても分からんぞ？」

豊臣「えー！！」

ぷくーっと拗ねている豊臣から目線を外すと、丁度満足気に戻ってくるAちゃんが。

みやび「あ、おかえりなさいませ」

『ただいまー！ねねみやびちゃん、これしんけんえらしゅうねえ？毛利がやっちくれたんー！
(ただいまー！ねねみやびちゃん、これ凄く可愛くない？毛利がやってくれたのー！)』

みやび「はいとても可愛らしいですよ」

嬉しそうにニコニコ話すAちゃんは可愛いの他に言葉が出ません…。

私は此処でひとつ質問をAちゃんに投げかけました。

みやび「あの、何故毛利くんだけ髪を触る事を許可しておられるのですか？」

『？？別に毛利だけじゃねえちゃ？加藤にも髪あたられてん何とも思わんし
(？？別に毛利だけじゃないよ？加藤にも髪触られたって何とも思わないし)』

加藤くんも？？

共通点が、ありましたっけ…。

豊臣「何でー！？俺は駄目なん！？」

『あんたおじいんやけん変な事されそうで。2人は兄貴んごたる感じでさ、そう言うん許しちしまうんちゃ
(あんた怖いんだもん変な事されそうで。2人は兄貴みたいな感じでさ、そう言うの許しちゃうんだよ)』

みやび「成程！！」

お2人を兄様の様に思っておられるからですか！

なんともAちゃんらしい…。

確かに甘えてる事、たまに見ますね。

みやび「やはりAちゃんは尊いです…」

〜完〜

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