. ページ32
「うーん、やっばりネクタイピンとかが無難なのかな」
フジ「でも少しありきたり過ぎるよね」
「そうなんだよね、ちょっといいお酒とかにする？」
フジ「うん、消費できるものだし、それがいいと思う」
「私、お酒分かんないんだよね飲まないし」
フジ「そのために俺がいるから
この後見に行こうか」
「そうだね」
俺達は少しお店を回ってから
昼食をとることにした
向かい合いながら話をする
「あれ、フジやん」
少し遠くから聞こえてきたのは知った声だった
フジ「フルニキ、と課長じゃん」
俺が二人に向けて手をあげると
後ろにいた課長も手をあげて答えてくれた
フジ「珍しいね、二人がこんなところで」
課長「じーふーさんこそ珍しくない？」
フルコン「俺達は新幹線まで隙間時間あったから
服を見にきただけだよ」
俺達に頭ごしで会話をされていた
Aはとまどっており、取り敢えず紹介する
フジ「バンドメンバーの、フルコンさんとヒラノ課長」
Aも名乗って頭を下げると
課長「ヒラノ課長です、どうもー」
フルコン「フルコンです〜
フジくんがいつもお世話になってます〜」
そういって二人もそれぞれ挨拶をした
フルコン「……あ、もしかして、デート中？」
フルニキがそう言うと
隣の課長は「ちょっとフルニキ！」と言って
何故か自分が照れながら、そんなフルニキを小突く
「あはは、違いますよ
上司へのプレゼント買いにきただけなので」
フジ「そうそう、俺達別にただの同僚だし」
「ね？」と聞くとそんな彼女は微妙な顔をした
「……なんかそれはちょっと傷つくかも」
フジ「へ？」
「いや、女として見られてないのかなー的な？」
彼女は含み笑いを浮かべながら言った
課長「……ですってよ？じーふーさん」
見てみるとフルニキと課長はにやにやと笑っている
フルコン「ん、じゃあ俺達は失礼しますわ」
彼らは気を使ったつもりなのか
またどこかへ去っていく
俺があっけにとられていると
彼女は「ふふっ」と笑った
「なんて、真に受けないでね？」
フジ「…え？う、うん、分かってるよ」
「そろそろ、行こうか」
フジ「あ、そだね」
結局、プレゼントに買ったのは
俺が選んだお酒と、
Aが選んだ名前の掘られたグラスだった
上司には気に入ってもらえて満足だ
そして来月はAの誕生日、
何をあげよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美寿(プロフ) - 違和感があるのは多分flknじゃなくてfrknだからかと、、 (2021年3月5日 19時) (
レス) id: 1c7691558e (このIDを非表示/違反報告)
渡下(プロフ) - ゆーれんかさん» コメント&リクエストありがとうございます〜嬉しいです！towacoさん頑張って書かせて頂きます！！ (2020年6月3日 11時) (レス) id: 497e2bb074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーれんか(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。もしよろしければリクエストで泣き虫な彼女とtowacoさんのお話お願いします。時間がある時で全然大丈夫です！ (2020年6月2日 12時) (レス) id: a0de8d250a (このIDを非表示/違反報告)
b(プロフ) - 渡下さん» リクエスト叶えて下さりありがとうございます(≧∇≦)2人の雰囲気、とっても良かったです。これからも頑張っ下さい！ (2020年5月27日 20時) (レス) id: aa27f5f7cf (このIDを非表示/違反報告)
渡下(プロフ) - bさん» コメントありがとうございます！気に入って頂けて嬉しいです！煙草の課長ですね、精一杯頑張らせていただきます〜！ (2020年5月25日 19時) (レス) id: c1d06e18ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：渡下 | 作成日時：2020年5月3日 22時
