. ページ21
やはりこういった作業は良くない
いつの間にか私は自分より大きなカビゴンに
乗り掛かる様にして寝てしまっていた
やば、と思いいつつ
もう一度レトルトから預かったスマホを確認する
名前が変わっていないのはあと2体だけだった
「…はい、終わったよ」
レトルト「おん、置いといてー」
編集作業に夢中なレトルトは
こちらも見ずに半分な返事をする
別にあっちだって仕事だし
構って欲しいって訳じゃないけど
なーんかつまんないよね
いや、別にいいけどね、
分かってるし、うん
面倒くさいよね、こういうの、うん
ちょっと気付いてくんないかなー
とかも思いつつ
ふとレトルトの横顔をみると
「…ふっ」
レトルト「ん？」
笑った私の方にレトルトは振り返る
「…ふふふっ！」
それにより私の笑いがまた誘われる
レトルト「…あー、これ？」
レトルトの鼻には
先程私がいたずら描きをした
鼻腔拡張テープが張られている
レトルト「しゃーないやろ、これしかないんやから
Aのせいやし」
そう文句をいいながらテープをいじる
レトルトは少し照れているらしい
「気に入ってもらえたなら良かった」
レトルト「気に入ったわけやないから」
私が得意気にいっても
ずばっと切り捨てられる
「時間が時間だしそろそろ帰るね私」
レトルト「え、あそんな時間か」
私は身支度をはじめる
「見送るから」
といって自らも身支度をしようとするレトルトを
私は無理矢理に止める
「仕事中なんだし、いいよ」
レトルト「いやでも仕事とはいうけど、別に…」
「いいの」
レトルト「もう結構暗いからいくよ」
「いいんだって、子供じゃないんだから
そんなに心配？」
レトルト「心配」
「はは、平気だよ
人通りも少なくないし」
それでも心配なんだとうるさいレトルトを黙らせるために
そっとキスをして抱きつく
「挨拶」
レトルト「……。」
顔を隠すようにして
レトルトは前髪をいじる
やっぱりレトルトは心配性で照れ屋だ
「またね」
レトルト「うん、じゃね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美寿(プロフ) - 違和感があるのは多分flknじゃなくてfrknだからかと、、 (2021年3月5日 19時) (
レス) id: 1c7691558e (このIDを非表示/違反報告)
渡下(プロフ) - ゆーれんかさん» コメント&リクエストありがとうございます〜嬉しいです！towacoさん頑張って書かせて頂きます！！ (2020年6月3日 11時) (レス) id: 497e2bb074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーれんか(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。もしよろしければリクエストで泣き虫な彼女とtowacoさんのお話お願いします。時間がある時で全然大丈夫です！ (2020年6月2日 12時) (レス) id: a0de8d250a (このIDを非表示/違反報告)
b(プロフ) - 渡下さん» リクエスト叶えて下さりありがとうございます(≧∇≦)2人の雰囲気、とっても良かったです。これからも頑張っ下さい！ (2020年5月27日 20時) (レス) id: aa27f5f7cf (このIDを非表示/違反報告)
渡下(プロフ) - bさん» コメントありがとうございます！気に入って頂けて嬉しいです！煙草の課長ですね、精一杯頑張らせていただきます〜！ (2020年5月25日 19時) (レス) id: c1d06e18ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：渡下 | 作成日時：2020年5月3日 22時
