意地悪してくる勝利の彼女の私5

Sadist218 ページ47

貴方SIDE



プチ



最後のボタンが外された







もうダメだ…







と思った時だった



バンっ！



「A…！」



突然私の名前が聞こえ、勢いよくドアが開いた



「しょ…り…？」



まさかとは思うけど、聞き間違えるはずのない私の大好きな声



シャっ


とカーテンが開けられる


「っ…」



勝利は私の顔を見て一回顔を歪ませる




「なんd…「ごめん…」」




勝利はそれだけ言って私を抱き寄せた


「ひどいこと言って…ごめん」



勝利は私の体を少し離すと制服のボタンを全部留めた




勝利に助けて欲しかったのにさっきの勝利の目が忘れられなくて…


怖い


「A…震えてる…ごめん…俺のせいだよね…」



なんで？梓音ちゃんは？


さっき私に怒ってたのになんで？




「…後で話すから」


勝利はそれだけ言うと私を離した




「菊池先輩」



そう静かにいう勝利の声は落ち着いていた



でも今までにないぐらい怒りをあらわにしていた



「Aのことなんで傷つけようとしたんだよ！」




「勝利。Aは俺の彼女だよ？


彼女のこと押し倒して何か悪い？



ていうか、そもそもお前がAに対してひどいことするから、俺とAが付き合ってんだろ！」





そう言われてぐうの音も出なくなった勝利



「俺だって…Aのこと大好きだよ…


だから、いくら彼女だってAが怖がることしたら



俺が許さない！」


そう言って先輩のことを殴ろうと手を振り上げる



勝利、やめてっ…




言いたいのに声が出ない



そんな時だった



ガラッ



「はーい。そこまでー」


そんな声がした

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