意地悪してくる勝利の彼女の私5

Sadist198 ページ26

貴方SIDE



気がつくと授業は終わって放課後になっていた







「A。帰るぞ」



口調は鋭いのにそう言いながら差し伸べてくれる手は優しい




「うん！どこ行くの？」




そう言いながらチラッと梓音ちゃんが目に入る


別にこっちを見ている感じもなく昨日と違う感じ



なんなんだろ




「おい！A聞いてんの？」


「う、うん！」



ごめんなさい


本当は何も聞いてませんでした



「じゃあ、どうしたい？」

「えっ…どうって？」



私が聞き返すと勝利はため息をついた



「俺の話以上に何考えてたの？」

「ごめんなさい…」


「じゃあ聞いてなかった罰としてあとでなんかしてもらおうかな」



え…あとでって何？


やってしまったと今心から後悔してる




「で、どこ行きたい？」

「んーどこだろ」

「早く言わないと俺の家連行するよ？」


そう言って勝利は不敵な笑みを浮かべる



「えっ…えーと、あ！駅前のカフェ行きたい」





とりあえず何か言おうと思ってでてきた答え


ダメだったかな…？


そう思って勝利を見ると笑っていた




「いいよ。じゃあ行こっか」

引き寄せられる腕

繋いだ手からは勝利の熱を感じる






私の大好きなひと時

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