意地悪してくる勝利の彼女の私5

Sadist184 ページ11

貴方SIDE



「勝利ここにいるんでしょー？」

梓音ちゃんの声が聞こえて私は隠れようとする





でも…


「勝利…⁉」


勝利は隠れるどころか自分から梓音ちゃんの前に出て行った






「あ…！勝利！」


勝利を見て梓音ちゃんの顔がパァと花が咲いたように明るくなる


「ごめんごめん。1人で大丈夫だった？」


「怖かった…」





梓音ちゃんはそういうと勝利に抱きついた


衝撃で私はすぐ目をそらした


勝利も逃げる様子がない



私は結局遊ばれてるだけなの？

グルグルと頭の中で思いが回る


「落ち着いた？」


勝利は優しく梓音ちゃんに声をかける


「うん…ありがと…」

「大丈夫だよ。俺がついてるだろ？」



勝利はいつも私にそう言ってくれる


それは私が特別なんじゃなくって誰にでもいうの？



「梓音。ちょっと待ってて」



勝利がそう告げるとこっちに向かってきた


「A。ごめんお待たせ」


座ってる私に勝利は手を差し出した



その行動に腹が立って私は勝利の手を払いのけた


「お前、俺にそんなことしていいと思ってんの？」


その時、私は約束を思い出したけどそんなこと関係ないと思って言った





「そんな勝利のいうことは聞かない！」


そう言って私は一目散に屋上から出て行った









悪魔が微笑んでいるのを知らずに…

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