意地悪してくる勝利の下僕の私2

Sadist67 ページ19

貴方SIDE


2人で登校する通学路

1人でいるより楽しく、ハラハラした


学校の最寄り駅に着くと、手を繋がれる



「…⁉なにいきなり」


「学校の前なんだから、見せつけなきゃ」



そう言って口角を上げる



勝利はなにを考えてるのかがわからない


「あ…！今日の校門前の当番、健人先輩だ！」


私がそう言うと勝利はさっきより強く手を握ってきた


「じゃ、なおさらだね」



なんでそんなに敵対視するんだろう
健人先輩いい人なのに…



そんな疑問を持ちながら、校門前につく


「健人先輩おはようございます！」


朝から先輩に会えるとか…幸せ



「Aちゃんおはよう。今日もかわいいね」


「っかわいくなんかないです」



きっと先輩はいろんな人に言ってるんだろうけど、
それでも嬉しい



「先輩。俺のA返してください」


勝利の不機嫌な声が聞こえる


「はぁ…お前も束縛強いな」

愛想笑いをするとまた手に力がかかる



「こいつが嫌になったら、いつでも俺のとこきていいからね」


そう言う健人先輩

今すぐにでもそうしたい…！



でも、、


「そんなことさせないから」



こいつには逆らえない自分がいるのも事実




「絶対離れんなよ？」


勝利にそう言われて私は太刀打ちできなくなり


小さく頷いてしまった



「てことで、先輩は引っ込んでてください」



勝利はそう告げて校門の中へ入っていった




私はどうすればいいんだろう…

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