今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:2,215 hit
小|中|大
6 ページ6
「そんなのだったら、もう先生見ないよ!」
満知子先生の怒声が響きわたる。
私と昌磨くんは、あれっきり仲直りをするどころか、口すら聞いていない。
そんな中で練習して、上手くいくはずがない。
こうして怒られるのも当たり前だ。
「ちゃんとやるの!?やらないの!?」
「……」
私たちが何も答えずにいると、先生はひとつ大きなため息をついて、そのまま向こうへ行ってしまった。
ー辛い時にはこれをまくといいからねー
お母さんがいつも言ってくれていたように、昌磨くんにもらったマフラーをまきたいけど、今日は持ってきているはずがない。
でも、泣いたらまた昌磨くんに色々言われるから、こぼれ落ちそうな涙を風で飛ばすかのように、私は大きくリンクを一周した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:芙椛 | 作成日時:2018年7月14日 18時