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「そんなのだったら、もう先生見ないよ!」

満知子先生の怒声が響きわたる。

私と昌磨くんは、あれっきり仲直りをするどころか、口すら聞いていない。

そんな中で練習して、上手くいくはずがない。

こうして怒られるのも当たり前だ。

「ちゃんとやるの!?やらないの!?」

「……」

私たちが何も答えずにいると、先生はひとつ大きなため息をついて、そのまま向こうへ行ってしまった。

ー辛い時にはこれをまくといいからねー

お母さんがいつも言ってくれていたように、昌磨くんにもらったマフラーをまきたいけど、今日は持ってきているはずがない。

でも、泣いたらまた昌磨くんに色々言われるから、こぼれ落ちそうな涙を風で飛ばすかのように、私は大きくリンクを一周した。

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作者名:芙椛 | 作成日時:2018年7月14日 18時

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