トップアイドルは幼馴染～2～ (ページ25)

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最初は戸惑ったデートなんて言われて

だって人生初だったもん

でもそれが翔くんとだった事が嬉しい気持ちもあった

だけどそれから一緒に遊んでるうちに

これがデートだって事をつい忘れていた

あの車の中で言われるまで

翔くんのあの作った笑顔を見た時初めて壁を感じた

まるで拒絶されたかのように思えた

今まで1度もそんな事はなかったから

きっと翔くんにとっては大事な事だったんだろう

「だからこんな風になってるのかな」

誰もいない一人でいるには広いリビングに

私の言葉は消えていった

それからも変わらない毎日

朝起きて翔くんを見送れるのは2日に1度ほど

帰って来るのも遅いし

待ってても先に寝といていいよと促される

でもそんな生活が続いてたら体が心配になってくるので

今晩はしっかりと起きて待っておく

「よし！翔くんが帰って来るまで起きてるんだぞ私！」

そう決意して気付くと日付変更線をこえてから

1時間たっているすると

ｶﾞﾁｬ

「あ！帰ってきた！」

嬉しくて玄関まで行くと

「え、Aちゃん？」

翔くんが驚いた

まぁ寝てると思ってたもんね

「おかえり」

「ただいま」

そう言って横をすり抜けていく

いつもなら抱きついてくるのに

「翔くんなんだか痩せた？」

でも気にせずに話しかける

「あーそうかな」

素っ気ない返事だな～

「お腹すいてる？」

「ううん食べてきた」

冷蔵庫を開けようとした手が止まる

なんだ残念だなぁ翔くんの好きなの作ったんだけどな～

「そっかならお風呂に入る？」

「Aちゃんもう寝てていいよ」

疲れてるでしょって

「大丈夫だよ翔くんが出てくるまで起きてるよ」

「いいよ眠いでしょ」

「いいから入っておいでー」

グイグイと背中を押してお風呂に入れた

「ほんとに起きてたの？」

出てきて最初に放った一言がそれか！

「あったりまえじゃん！ほら久々に髪乾かしてあげるよ」

そう言うと少ししてから何も言わずに

スっと前に座ってくれた

「翔くんこうやって一緒にいるの何日ぶりかな？」

「さぁどれくらいだろう」

髪を乾かしながらたわいもない会話が続く