代わりじゃない

プチ ページ49

SMside

夜遅くに帰ることは結構多くて練習して

帰れば日を跨いでいてメンバーは寝てて
宿舎はとても静かだった

前までは、僕より遅く帰る人は
チャニヒョンくらいだったんだけど1人増えたんだ


『あっ、、ただいま』

s「おかえり、Aも練習？」

『うん、スンミンもお疲れ様』


風呂から出るとちょうど帰ってきたAと鉢合う

いつもの真っ黒コーデだ

あっけらかんとしているが俺と一緒で

自分の実力をチームのために自分のために頑張っている

僕は、ボイトレだけだけどAはダンスも習ってくるし

その後自主練もしてくる

チャニヒョンや僕も大概だけど、倒れないか心配だ


s「大丈夫？」

『ん？何に対してかわからないけど
　大丈夫だし元気だよ？スンミンは？』

s「僕も」

『そういえば』


Aは、シロクマのぶら下がるいつものリュックからごそっと一掴みして僕に渡す

その手を包み中身を貰う、何かと思えば飴か

けど、練習で喉を酷く消費していると飴は結構

食べるからとてもありがたい


『買ったんだけど買いすぎたから
　いつもボイトレ頑張ってるスンミンにお裾分け』

s「ありがとう、Aもダンスの歌の頑張ってて偉いね
　 お疲れ様』

『スンミンほどじゃないけど、ありがとう』


僕ほどじゃないというが、Aはずーっと1人で練習してきて

長い時間を自分と向き合って

頑張ってきたから僕以上に誰にも甘えられず

助けてもらえずしんどかっただろうに

飴をポッケに突っ込みそっとAの頭を撫でる

Aは、頭にハテナを浮かべて不思議そうにしている


『チャンビニヒョンもそうだったけど
僕ってそんなに撫でたくなるようないい頭の形してるのかな？』

s「いや、そういうことじゃないと思う」

『撫で返したいけど濡れてるから拭いてあげる』


そんなんで手を引っ張られソファに座ると

タオルで頭をわしゃわしゃされる

手が止まったかと思えば、ドライヤーを持ってきてそれは

丁寧に乾かされていつもよりもちゃんと乾いた髪に感動する


s「ありがとう、早くAもお風呂入っておいでよ」

『僕は会社のシャワー借りたから大丈夫、ありがとうスンミン』

s「そっか、、、
　 じゃあ明日、てか今日か、今日も早いし寝ようか」

『そうだね、おやすみスンミン』

s「おやすみA」


頭撫でるのも撫でられるのも恥ずかしいけど元気が出た

たまにでいいからAに撫でて撫で返してもらおう

そう思うワンちゃんスンミンだった

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