代わりじゃない

プチ ページ48

IN side


Aヒョンは、他のヒョンと違って僕にすごい
構ってくることがない

距離感が、普通っていうと他のヒョンが異常に

聞こえるけど実際普通の距離感ではないとは思う

でも、もう慣れてしまって気にならない

けどAヒョンとの距離感を他のヒョンと

比べると遠い気がしてしまう

他のヒョンになれてしまった後遺症だろうなぁ
だから


i「Aヒョンっ」

『ん？なぁに？』

i「今度の休日出かけませんか！」

『可愛いマンネのお願いですからいくらでも』


僕からヒョンを誘うことってあまりないから

他にヒョンはちょっとびっくりしてたけど

Aヒョンから来ないならこっちからいくしかないわけで

NOをあまり言わないヒョンは大抵僕の願いを断ることはない

それが嬉しいし、嫌われてないんだなぁって思える

ヒョンの服を着たり、お礼と言って服を買ってもらったり

ご飯に行ったり、映画を見たり

Aヒョンといる時間は、とても気が楽だ


『アイエン、ありがとう』

i「うん？急にどうしたんですか？」

『アイエンは、誘い下手な俺を察してこうして一緒に出かけてくれるだろう？だからとてもありがたいんだ、感謝してる』

i「僕がAヒョンと一緒に遊びたいだけですよ
　僕の方こそ我儘聞いてくれてありがとうございますっ」

『アイエンは、優しい子だよね』


そしてヒョンは、真っ直ぐ褒めてくれる

ダンスでも歌でも日常生活でも、Aヒョンは

僕らを褒めてくれるけど
誤魔化さないし、照れもしないからこっちが逆に照れる

Aヒョンは、ちょっとずるい

ずるいって思うくらい素敵な人なんだよ

5年間同じ建物の中で
一緒に練習してたのに出会えなかったんだろうとちょっと悲しい

それでも今一緒にいられるだけで十分だ


『やっぱりセンスいいな
　僕の服全部アイエンが選んでくれたらいいのに』

i「少しは勉強してくださいよ！めんどくさがらずに！！」

『僕には一生かかるよ、服選びのセンス身につけるのは、、、』


服にもう少し興味を向けて欲しいけど

ヒョンの服は僕が選んであげるからやっぱりいいや

プチ→←プチ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す