悪魔の休日 ページ10
携帯から鳴り響く
着信音で目を覚ます。
襲ってくる激しい頭痛と
気分は最悪のまま
画面も見ないで
電話に出れば
『A?
悪いんだけど
どうしても支払いが足りなくてさ
後十万貸して欲しいんだけど。
絶対返すから。』
「うん。
分かった
今日中に振り込んどくから。」
それだけ言って電話を切る。
今度は支払いか…。
何度聞いたことか。
返す
というその言葉。
もちろんそれが叶うことはない。
歯車が狂い出したのは
四年前。
英会話教室を開いていた母親が癌で亡くなって
収入は大幅に減る一方で
母親という監視の目がなくなったことにより
ギャンブル依存が再発し
お金が無くなれば
すぐに誰かに借りる。
それを繰り返し
会社からも借金をした父親の稼ぎは
高校生のバイト代よりも安く
借りる先も段々と無くなり
次第に追い詰められていった。
初めは
コンビニとか普通のアルバイトとかでどうにか
助けていたものの
限界が来て
三年前私は
夜の世界に足を踏み入れた。
こんな父親がいなければ
私は汚れないまま
普通の女でいられたかもしれない。
今頃普通に好きな人ができて
好きな人と愛のある行為をして
笑って暮らしてた?
だけどそういう運命の下
生まれてきたのだから
今更どうこう言ったところで
何かが変わる訳でもなく。
皮肉なもので
どんなに酷い人間でも
血の繋がりを切ることは出来ない。
あの人が死ぬまで一生
私は一番使い勝手の良い
父親の金蔓になる。
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恋(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年12月15日 1時) (
レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 更新頑張ってください！楽しみにしてます(^^) (2016年12月14日 20時) (レス) id: 358cffb8ce (このIDを非表示/違反報告)
恋(プロフ) - 宮澤美玲さん» ありがとうございます(*_*) (2016年12月4日 1時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
宮澤美玲(プロフ) - 更新楽しみにしてます。ハマります(><) (2016年12月4日 1時) (レス) id: fa2556831a (このIDを非表示/違反報告)
恋(プロフ) - さらさん» ありがとうございます(`>◇<´) (2016年11月27日 20時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋(ren)
| 作成日時：2016年11月27日 0時
