ご近所さん ページ17
玄関のドアの閉まる音が響く最中
目の前に広がる景色が
妙に見慣れたものだった。
似たような作りなのかな…。
違う
ここうちのマンションだ。
「えっ。」
思わず声に出してしまい
慌てて口を手で覆う。
確かに顕嵐くんもあの道を通って
コンビニに行ってたってことは
近所に住んでる可能性の方が高いけど
まさか同じマンションだったなんて…。
てかここ何階?
エレベーター近くの表示を見て唖然とする。
48階って…。
このマンションは50階建てで
2階から24階と
25階から50階でエレベーターが別れている。
一度もすれ違うことが無かったのは
きっとそれが原因だ。
ここは都会の一等地に建つ
いわゆる高層マンションというもので
上の階に行けば行く程
単純に値段も高くなる。
私の住んでいる12階の部屋でさえ
家賃は結構な値段で
選ばれた人たちだけが住めるお城のようなものだ。
その同じマンションの中でも
最上階に住んでる人たちは
また雲の上のような存在で
私は到底手に届かない。
関わったことがないから分からないけど
まさか顕嵐くんみたいな
若い子もいたなんて。
誰かお客さんに
部屋を借りてもらってたりでもしてるのだろうか。
私はそういうことした事ないけど
この世界じゃ珍しくない話で。
顕嵐くんて人気ある子なのかな?
あんなに通ってると
大体ランキングなんて
興味が無くても
頭に入っている。
だけど何故か顕嵐くんの情報だけは
入ってきたことがない。
今度紫耀くんに聞いてみよ。
なんて思っていると
丁度携帯の画面が通知によって
照らされる。
sho今日来なかったけどどうしたん?
.
.
“もうやめなよ。”
さっきの彼の言葉が
何度も頭の中でで谺する。
でもそれに反抗するように
私の指は
携帯の画面に触れていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2026人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恋(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年12月15日 1時) (
レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 更新頑張ってください！楽しみにしてます(^^) (2016年12月14日 20時) (レス) id: 358cffb8ce (このIDを非表示/違反報告)
恋(プロフ) - 宮澤美玲さん» ありがとうございます(*_*) (2016年12月4日 1時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
宮澤美玲(プロフ) - 更新楽しみにしてます。ハマります(><) (2016年12月4日 1時) (レス) id: fa2556831a (このIDを非表示/違反報告)
恋(プロフ) - さらさん» ありがとうございます(`>◇<´) (2016年11月27日 20時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恋(ren)
| 作成日時：2016年11月27日 0時
