しょうたくんのカノジョ

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これはとある番組の収録が終わったときの話




「 涼太、今日家行ってもいい？ 」




と、珍しく向こうから誘ってきた俺の幼なじみ


特に断る理由もないから頷いて一緒に楽屋を出た




『 急にどうしたの？ 』


「 …ハンバーグ食べたくなった 」


『 俺が作るの？ 』


「 だめ…？ 」


『 だめじゃないよ 』
『 途中でスーパー寄っていい？ 』


「 うん！ 」




買い物を済ませて調理を始めればジーッと見てくるしょうた




『 そんなに見られるとやりにくいんだけど… 』


「 あっ、わりぃ… 」




そんなやり取りをしながら完成したハンバーグをテーブルに並べる




『 どうぞ 』


「 いただきます 」
「 うわっ！ 」




あの独特のリアクションをしたかと思えばハンバーグを見つめて難しい顔をしている




『 口に合わなかった？ 』


「 いや、めっちゃ美味いけど 」


『 なんか俺に言いたいことでもあるの？ 』


「 この前あいつがさ、」


『 あいつ？ 』


「 彼女 」


『 うん 』


「 ハンバーグ作ってくれたんだけどさ、涼太くんには一生敵わないーって言ってて 」


『 それは嬉しいね 』


「 だからあいつ、お前のことライバル視してんの 」
「 会う度に料理の腕が上がってるから涼太にお礼言いたくなった 」




意味がわからないまま感謝された俺


だけど理解できたことが一つだけ


しょうたの彼女にライバル視されてるらしい




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