実は雨宮兄弟には妹が・・・Part3 (ページ5)

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時が止まっていた私を呼び戻したのは
雫さんの声だった

雫「Aちゃん、そのままでいいから聞いて」

「はい、」

雫さんがゆっくり話しだした

雫「いつだったかしら、、10歳になる少し前だった
Aちゃんはいつも通り遊びに出かけたの」

雫さんが話すたびに恐怖を感じずにはいられなかったけど、、、

私は真実を聞くためにここに来た

怖がってちゃだめなんだ

「それで、何があったんですか」

雫「Aちゃんは夕方になっても、夜になっても帰ってこなかった。

私と尊龍さん、雅貴くんも広斗くんも探し続けたわ。

そして、尊龍さんがAちゃんを見つけて来たの、、、

でも、気を失っていてね。
すぐに救急車で運ばれた。」

「もしかして、、」

私が小さい頃の記憶がない理由

雫「そう、2日後に目覚めたAちゃんは何も覚えてなかった。

あの時色々考えたわ、、、

生きててくれて、良かったっていう気持ちと

記憶がなくなってしまった悲しみ

そして、あなたを守れなかった後悔。」

「それは！違います。

雫さんは悪くない、、、」

雫「そんな顔しないで笑

その時から私は決めたのよ。

何があっても必ずAちゃんのそばを離れないって。」

「雫さん、、、」

私はすごく愛されてたんだ

私の周りにはこんなにも素敵な人がたくさんいる

それだけで充分

なんだか凄く気持ちが楽になった気がした

雫「でもね、尊龍さんは許せなかったみたい

両親を失っていて、きっとまた家族を失うのが怖かったのよ

Aちゃんを襲ったのが九龍グループの人間だってわかったとたん、出ていってしまったのよ」

「何のために、、？」

雫「復讐、、かしらね」

そんな、、

そんなことするなんて、信じられないけど、、

雫「その後、雅貴くん達も出ていったのよ。」