兄達の恋愛事情 (ページ9)

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「とりあえず、このドレスは1人で着れるので
　ヘアメイクだけお願いします。」

雅「了解ー！まかせて～妹ので慣れてるし！」

「あなたの妹と一緒にしないで…」

雅「俺らの妹バカにすんなよ！Aよりもこだわ
　り強くて、めんどくせぇよ笑」

広「あいつのおかげでだいぶ上達したよな俺ら」

「へぇー、兄弟いっぱいで羨ましい」

広「俺と雅貴はほんとの兄弟じゃねーけどな」

雅「でも、ほんとの兄弟より仲良いもんなー♪」

広「それはねーけどな」

「へぇ、、なんかいいなー、、」

私も気軽に話せる人がいればな、、

雅「さっきも言ったじゃん、Aは幸せになれる
　って！！」

「うん、、、だといいけどね」

着替えるためにクローゼットに向かった

今の私には絶望しかなく、

あの2人が羨ましくて眩しい

私も普通に学校に行って、普通に遊んで

普通に恋がしたかった

こんな綺麗なドレスなんかいらない

捨ててしまいたい、、、

誰か助けて、、

最近、自分のことを考えると涙が出てくる

苦しくて辛くてたまらない

気がつけば涙が頬を伝う

早く用意しなきゃ、、

自分に言い聞かせ、用意を済ませた

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「遅くなってごめんなさいっ」

雅「大丈夫！もう遅刻確定だよ〜」

「ですよね笑」

広「堂々と出ていけばいいだろ」

2人はほんとに上手で10分くらいで仕上げてしまった

雅「じゃあ行きますか、お嬢様」

広「衣装着ればそれなりだな」

「、、、ひと言多い」

そう言って開かれたドアの向こうに足を踏み出した