避けてる ページ6
｢スーｯ、｣
｢ハァ〜〜〜、｣
大きく一つ深呼吸をしてドアを開けた。
ポップな音楽と久しぶりに見る風景。
｢いら、しゃいませ。｣
私を見て驚いた翔也は言葉をつまらせながら、いつもどおりに接してくれる。
｢..なんでだと思う？｣
｢..え？｣
｢なんで、来たんだと思う？｣
｢..会いに来たの？｣
｢..なんでだろ(笑)｣
｢はぁ？(笑)｣
｢なんか、..気づかないほど自然に足が動いてた。｣
にこって笑うと周りを見渡す。
相変わらず誰もいなくて、大倉さんもいなくて。
お菓子をひとつとってレジにおいた。
｢..もう、帰んの？｣
｢帰るよ(笑)｣
｢..会いに来たんじゃねーの？｣
｢..かもねー(笑)｣
｢..だったら、だったら待ってろよ。｣
｢..いいよ、帰る。｣
会計を済ませて店を出ようとすると翔也が後ろで呟いた。
｢..来るよ。｣
｢..え？｣
｢..来るよ。大倉。｣
｢な、に言ってんの(笑)｣
｢それでも、いーのかよ。｣
｢...でも、
そう言いかけたとき店のドアが開いて
ずっと見たかった人。
あの日この場所で出会って、恋をして。
でも、会えなくなって。
それでも、会いたくて。
好きとか嫌いとか、
そういうの関係無しにしても会いたかった人。
立ち尽くす大倉さんを気づかぬうちに見つめてると
｢...Aちゃん。｣
久しぶりに聞いた優しい声。
この声が大好き"だった"んだって。
｢..やっと、会えた。｣
そう言ってずんずん近づく大倉さん。
私の目の前までくると、少し俯いて呟いた。
｢...ほんまに、ごめんな、｣
｢..あ、いや、｣
謝らないで、って心の中でなんども叫んだ。
謝るのはなにかあるから？
私に期待させたこと？
もう会えないってこと？
いろんな考えが頭の中をめぐって、
｢..ほんと、なんですか？｣
気づいたら目にじわじわと涙が溢れてきて
｢..うそ、やから。｣
｢..そーなんですか、｣
嘘って言ってくれても信じられなくて。
ほんとに最低だってわかってた。
｢..ここ来んかったのは、俺のせい？｣
｢..違います。｣
少しずつ近くなって、思わず後ずさりしてしまう。
｢..じゃぁ、なんで避けてんの？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りぃ☆(プロフ) - 青椛さん» ありがとうございます！！すごいうれしいです♪これからもキュンキュンしてもらえるようにがんばりますっ( ´ ▽ ` ) (2014年3月5日 23時) (
レス) id: 186a1709f1 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ☆(プロフ) - 信優さん» ありがとうございます(^-^)/ テスト終わったので更新率上げて頑張りたいと思います♪ これからもよろしくおねがいします！ (2014年3月5日 23時) (レス) id: 186a1709f1 (このIDを非表示/違反報告)
青椛 - すっごくイイ小説ですね!!!読んでて、すっごくキュンキュンしました！これからも頑張ってください!!!!!!!応援してます*\(^o^)/* (2014年3月4日 22時) (レス) id: 3ac201b538 (このIDを非表示/違反報告)
信優(プロフ) - はじめまして！小説読ませてもらいました！すごく良くていつも更新待ってます(笑)楽しみしょうがないです(*^^*)頑張ってください(^^) (2014年3月1日 21時) (レス) id: c151b6a917 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ☆(プロフ) - ∞すば∞さん» ほんとですか！？すごい嬉しいです(≧∇≦)ありがとうございます♪ (2014年2月28日 20時) (レス) id: 186a1709f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りぃ☆ | 作者ホームページ：http://tadayoshilove
作成日時：2014年2月23日 23時
