cherish.5 ページ5
「あれ…紫耀？」
すみれと廉くんも紫耀くんの姿に気づいたみたいで
皆で紫耀くんのことを見ていた
すると、紫耀くんもこちらを向いてきてしまった
目が、合った……
「…紫耀？」
廉くんは紫耀くんの方へ歩いて行った
でも、すみれが廉くんの腕を引っ張ってそれを止めた
「何で止めんねん」
「Aの気持ち考えなよ…」
さっきの紫耀くん、いつもの紫耀くんじゃない感じがした
高校の制服を着て女の子と一緒にいて
あんなの…私の幼なじみにはいないよ……
「A歌わない？？
きっと気分も上がるよ…！」
すみれはそう言ってマイクを私に渡してきた
「な…何歌ったらいいんだろう」
頭には紫耀くんのことばっかりでカラオケに来てたことなんて忘れていた
「じゃー俺と一緒に歌う？」
廉くんがそう誘ってくれた
画面に映ったのは小さい頃紫耀くんとよく歌ってた童謡だった
私の表情から何かを察したのか、廉くんはすぐに停止ボタンを押した
室内が沈黙に包まれた
私は思わず涙を流してしまった
「A……」
すると廉くんが私を抱きしめてきた
「…え、、っ」
「俺のせいでまたつらいこと思い出せてしもうてごめん…」
耳元で聞こえた廉くんの声は、かすかに震えていた
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たまおのおっかけ(プロフ) - かいとんさん» コメントを頂けてとてもうれしいです(*´ω`*)そのお言葉を大切にしてこれからも頑張っていきたいと思います(^^♪ (2020年8月21日 23時) (
レス) id: 447876b607 (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - とっても面白いです！とても楽しみにしています。更新頑張ってください！ (2020年8月20日 18時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまおのおっかけ | 作成日時：2020年8月15日 23時
