逆転満塁ホームラン！【Waku.m】 (ページ13)

今日:13 hit、昨日:8 hit、合計:177,652 hit

13 ページ13

･

｢おかしい！｣

｢湧声大きい、｣

｢だってえ〜…｣

AちゃんにDMを送ってから早いことに一週間経った。返信が来ないどころか、既読にすらなっていなくて。チキって連絡先も聞けてないし。

家まで送った日、Aちゃんも満更じゃないって顔してたのに、…俺の思い過ごしかあ、！

｢あ、噂をすれば｣

｢待って青木隠れさせて｣

｢や、無理でしょ(笑)｣

突然俺のクラスに姿を現したAちゃん。
こっそり盗み見ると、どうやら友達に教科書を借りに来てるみたいだ。

…え、うそ、こっち来る！！！！未読スルーされてるのにどんな顔して話せばいいんだよ！

詰んだ。

『湧くん？』

｢ア、なんでしょう…｣

『ごめん、現文の教科書貸してくれないかな…？』

友達も忘れてるみたいで、と付け加えて両手を合わせたAちゃん。

俺ので良ければ、と返して机の中を漁ると、端が折れた現文の教科書が出てきた。…置き勉しといてよかった、まじ。

｢はい、｣

『ありがとう！またお礼するね、』

｢いや、俺のお詫びも済んでないし気にすんなって｣

なぜなら返信が返ってきてないからさあ！
あのDMに気付け！の意味も込めて嫌味っぽく言ってみると、目の前の彼女は

『湧くんから連絡ないから忘れてると思ってた(笑)』とまあまあな衝撃発言をした。

･