落とし物 ページ43
あれから数年が経って、私もアーニャ姉さんも高校一年生。
いつも通り授業が終わって、家に帰ろうとすると、父からのプレゼントのペンダントが無いことに気が付いた。
一人でずっと探していたのだが見つからず、ラニアンに見つかってしまった。
「おい、A、何してんだ？」
『な、何でも無いよ！』
そう昔のような役に立たない笑顔を浮かべると、ラニアンがニヤニヤしながら嘘だなと言ってきた。
「本当のこと言え。」
『たの･･･。』
え？と聞き返すラニアンに私は大きな声で言った。
『無くしたの･･･！父から貰ったペンダント･･･！初めてのプレゼントだったのに･･･！』
そう言って泣き出す私に動揺しながらも、ラニアンは一緒に探してくれた。
探しても探しても見つからず、日が暮れてきたので私は帰ることにした。
家に帰ってもペンダントが気になって、まともに会話できなかった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
朝一番に学校へ向かうと、泥だらけになったラニアンが立っていた。
『おはよ〜！ラニアン。何でここに立ってるの？』
そう不思議そうに聞く私に、ラニアンは頬を赤くしながら、
「ん･･･！」
手を伸ばしてきた。その手の中には、見覚えのある水色の宝石が輝いていた。
ゆっくりと手を伸ばしてそれを取ると、私の探していたペンダントが朝日に照らさせて光っていた。
『ラニアン！ありがとう！本当にありがとうっ！』
そう言いながらラニアンに抱き着く私に、ラニアンは顔を更に真っ赤にして、もうひとつの贈り物をしてきた。
「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。」
その言葉には私も顔を真っ赤にして、頷いた。
するとラニアンは悪戯っぽい笑みを浮かた。
数年後、私達がどうなったかはまた次のお話で＿＿＿＿＿＿＿＿
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Shizku/0716 - 朝はパンよりご飯派さん» ごめんなさい！分かりにくかったですよね。ラニアンは私のオリジナルキャラクターで、ダミアンの双子の兄、という設定にさせて頂いてます。誤解を招いてすみません。 (2022年6月12日 18時) (
レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - あのラニアンって誰ですかね？検索しても出てこないんですけど(￣▽￣;) (2022年6月12日 14時) (レス) @page42 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
tomokizyosi(プロフ) - こちらこそ✨楽しく読ませていただきます (2022年5月20日 17時) (レス) id: be794d2ad7 (このIDを非表示/違反報告)
Shizku - tomokizyosiさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2022年5月19日 22時) (レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
tomokizyosi(プロフ) - アーニャこの小説好き更新«٩(*´ ꒳ `*)۶»ﾜｸﾜｸ (2022年5月19日 17時) (レス) @page8 id: be794d2ad7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2022年5月14日 17時
