ハプニング ページ20
「三人とも気を引き絞めろ。見られている。」
父が顔を強張らせて言うと、母は驚いた顔をして父を見た後、私達の手を握った。
そのまま歩き続けると、ハゲの銅像があった。父と母はそれの前で止まり、敬礼をしたので、私達も真似をした。
「受験票はこちらでお預かりします。」
人が集まるところに来ると、アーニャお姉ちゃんに顔色が悪くなった。
私はアーニャお姉ちゃんの手を握った。それと同時に少しアーニャお姉ちゃんの顔色が良くなった。
「まだ監視がいるな。」
「見られていると思うと緊張します。」
「アーニャ鼻くそほじりたい。」
そうアーニャお姉ちゃんが小声で言うと、
「絶対駄目だ。」
そう父が念を押して言った。
「あぁ〜！溝にハマった〜！誰か〜！助けて〜！」
そう言う人を見ていた父が、ポンと私達の背中を叩いた。
「父！母！困っている人がいるます！」
『助けるます！』
「大丈夫か？」
父がそう声を掛け、男の子を溝から引っ張る。
「あ、あの！ごめんなさ･･･！」
男の子が謝ろうとすると、それを遮るかのように母が言った。
「こんなこともあろうかと着替え一式用意しておいて良かったですね！」
そう母が笑顔で言い、後に
「そっちのグレーのスーツの方がこの学校にも合ってますしね！」
「あぁ、あっちのスーツじゃ田舎者だと笑われるところだった。着替える機会をくれてありがとう。」
そう言い、男の子のいる場所を後にし、再び歩き出すと、後ろからまた叫び声が聞こえた。
思わず後ろを振り向くと、動物が追って来ていた。これには流石の父でも顔色を変えて、私達を抱き上げ走り出した。
「待って！お父さん！」
そう声を聞いた途端、父は私とアーニャお姉ちゃんを母に預け、声の方へ向かって走り出した。
『母！アーニャお姉ちゃんが･･･！』
「ど、どうしましょう！？」
「ロイドさん！アーニャさんが･･･！」
母が血相を変えて、父にアーニャさんとAさんを任せますと言った刹那、群れの方へ向かって走り出した。
あっと言う間に群れのボスを倒し、私達が唖然とした顔で見ていると、母は正気に戻ったようで、
「あっ、あの！違うんです！昔ヨガ教室で動きを止める技を学んだ事がありまして･･･！」
母、無理矢理すぎ＿＿＿＿＿＿＿＿
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Shizku/0716 - 朝はパンよりご飯派さん» ごめんなさい！分かりにくかったですよね。ラニアンは私のオリジナルキャラクターで、ダミアンの双子の兄、という設定にさせて頂いてます。誤解を招いてすみません。 (2022年6月12日 18時) (
レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - あのラニアンって誰ですかね？検索しても出てこないんですけど(￣▽￣;) (2022年6月12日 14時) (レス) @page42 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
tomokizyosi(プロフ) - こちらこそ✨楽しく読ませていただきます (2022年5月20日 17時) (レス) id: be794d2ad7 (このIDを非表示/違反報告)
Shizku - tomokizyosiさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2022年5月19日 22時) (レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
tomokizyosi(プロフ) - アーニャこの小説好き更新«٩(*´ ꒳ `*)۶»ﾜｸﾜｸ (2022年5月19日 17時) (レス) @page8 id: be794d2ad7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2022年5月14日 17時
