模擬面接 ページ13
「イーデン校は国内でもトップクラスのエリート校です。その面接では子供は勿論、親も審査の対象。では質問です。名前と住所を教えてください。」
名前と住所･･･？えっと、えーっと･･･
『A・ふぉ、フォージャー･･･』
「あ、アーニャ・フォージャー。」
良かった！二人とも言えた！でも･･･
「『住所･･･？』」
と聞くと父が少し呆れたような顔をして
「ここのことだ。」
と言った。私とアーニャお姉ちゃんはお互いを見て頷き合うと声を揃えて
「『アーニャ・Aんち！』」
と自信満々に言った。すると父は溜め息を吐き、母は笑いを堪えていた。
「では次の質問です。アーニャさんとAさんは休日はいつもどんなことを？」
「『父に留守番を命じられるので二人寂しくテレビを見てます！』」
二人笑顔でそう言うと、父は
「おいおい･･･。以上で終わります。お母様は？」
少し文句を言った後に向きを変えて母の方を見た。
急に話を振られた母は驚き、
「は、はい！」
と肩を震わせて返事をした。
「エーデン校を志望する理由を教えて下さい？」
そう父が聞くと母は困ったように俯き、
「志望理由･･･ですか。」
と答えた。
「しぼう･･･、しぼう、死亡、あっ！心肺停止とか、出血多量とか、全身複雑骨折とか、頭蓋骨艦列みたいな！」
母！？母怖い！！
「では質問を変えます。お母様の教育方針は？」
「えと、えっと、センビリ症？」
母！？意味不明！
「違います。」
そう言うと父は眼鏡を外して立ち上がり、
「駄目だ、こんなんで面接が通るわけがない。入学は諦めよう。」
父が弱音を吐くと、母が立ち上がった。
「ロイドさん！亡き奥様のご意志を思い出して下さい！」
父は髪を掻き分けると、
「よし、出掛けよう。まずは見聞を広めて上流家庭における一般常識を身に付け、三人の間で共通認識を作るぞ」
「『おでけけ！？』」
「あぁそうだ。早く準備しろ。置いてくぞ。」
お出掛けお出掛け〜！
A、わくわく！
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Shizku/0716 - 朝はパンよりご飯派さん» ごめんなさい！分かりにくかったですよね。ラニアンは私のオリジナルキャラクターで、ダミアンの双子の兄、という設定にさせて頂いてます。誤解を招いてすみません。 (2022年6月12日 18時) (
レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - あのラニアンって誰ですかね？検索しても出てこないんですけど(￣▽￣;) (2022年6月12日 14時) (レス) @page42 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
tomokizyosi(プロフ) - こちらこそ✨楽しく読ませていただきます (2022年5月20日 17時) (レス) id: be794d2ad7 (このIDを非表示/違反報告)
Shizku - tomokizyosiさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2022年5月19日 22時) (レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
tomokizyosi(プロフ) - アーニャこの小説好き更新«٩(*´ ꒳ `*)۶»ﾜｸﾜｸ (2022年5月19日 17時) (レス) @page8 id: be794d2ad7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2022年5月14日 17時
