お部屋 ページ11
「それは良かった。これで全部です。家具の配置はどうです？軽く掃除もしておきましたが。」
父が母にそう聞くと、
「はい、大丈夫です。」
と答えた。
『アーニャお姉ちゃんとAも掃除手伝った！』
「『偉い！？偉い！？』」
「お前らはバケツをひっくり返しただけだろ。」
「『ガーーーーーン！』」
そんな私達のやり取りを見て母は、クスクスと笑ったあとに口を開いた。
「どうしましょう。こんな立派なお部屋を貸して頂いて。」
「何いってるんですか。ここは自分の家だと思って、て言うか自分の家なので、好きに使って下さい。」
父がそう答えると、母は笑顔を浮かべて、はい！と威勢の良い返事をした。
「段ボール空いたら取りに来ます。」
そう言って歩いていく父。その間に母は何枚もの段ボールを片付けていった。
「ロイドさん。収納終わりました。」
と言う母に父も驚いたようで、一瞬固まってこっちを向き、表情を作り直してから、
「手際良いですね。」
と返事をした。
父と母がお話している間にアーニャお姉ちゃんが部屋の奥に入って行くので、後を追った。
すると、片付けられていない段ボールがあった。
「お手伝い〜。お手伝い〜。」
『Aもお手伝いする〜！』
と二人で片付けようとすると、母が駆け寄って来て、アーニャさんAさん、それは私が後でやるので･･･！
と言った。母をよく見ると挙動不審な動きをしていたので、心の声を少しだけ聞くと、
そこにはお仕事用の道具と蛇でも殺せるような猛毒が･･･！
「『ひぇぁ！？』」
と同時に声を上げて後ずさって行く私とアーニャお姉ちゃん。
クスクスと母と父が笑いながら、キッチンの方へ歩いていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 262人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Shizku/0716 - 朝はパンよりご飯派さん» ごめんなさい！分かりにくかったですよね。ラニアンは私のオリジナルキャラクターで、ダミアンの双子の兄、という設定にさせて頂いてます。誤解を招いてすみません。 (2022年6月12日 18時) (
レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - あのラニアンって誰ですかね？検索しても出てこないんですけど(￣▽￣;) (2022年6月12日 14時) (レス) @page42 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
tomokizyosi(プロフ) - こちらこそ✨楽しく読ませていただきます (2022年5月20日 17時) (レス) id: be794d2ad7 (このIDを非表示/違反報告)
Shizku - tomokizyosiさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2022年5月19日 22時) (レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
tomokizyosi(プロフ) - アーニャこの小説好き更新«٩(*´ ꒳ `*)۶»ﾜｸﾜｸ (2022年5月19日 17時) (レス) @page8 id: be794d2ad7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Near | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2022年5月14日 17時
