Flower shop (JUMP×JUMP) (ページ3)

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アネモネを君に (ktym) ページ3

ktym リアル

ym

｢留学したいんだ。｣

普段は自分から意見を言うことすら珍しいあいつが、珍しくこのあと全員に聞いて欲しいことがある、なんて言うから何かと思っていた。

『は？』｢え？｣『圭人？』

知っていた。

彼が自分だけレギュラーやCMなど個人の仕事を貰えないことに悩んでいたことを。

知っていた。

成長したい、みんなと並べるようになりたいと思っていることを。

yb｢圭人……、本気か？｣

薮ちゃんが話始めるまで、みんな何も言えなかった。理解できなかった。

そうだ、Hey! Say! JUMPはどうするんだ。

やっと10周年を迎えてこれからなのに。

8人でやっていくのか。バラバラになるのか。

理解ができないことがありすぎて、声が出ない。

kt｢本気だよ。もっと成長したいし、みんなにもっと
自慢してもらえるメンバーになりたいんだ。｣

kt｢ずっと前から考えてたんだけど、みんなの足を
引っ張りたくないし、俺ももっと輝きたい。｣

そういった彼の顔は意思が固まった時の顔で。

沢山悩んだと思う。沢山戦ったんだろう。
それで決めたんだ。受け入れなくちゃ。

そう思うのに、言葉が出ない、認められない。

yb｢圭人が決めたことだ。みんな応援しような。｣

薮ちゃんのまとめの声が掛かるまで結局一言も話せず、圭人に話しかけることすら出来なかった。

せめて、恋人として、知っておきたかった。

俺ら、一応付き合ってるんだよな…

2年なんて長い年月離れているのに、平気なのか。

分からない、分からない。

JUMPとしての将来にも、恋人としての将来も何にも明るいものが見えてこない。

kt｢山ちゃん、帰ろう。｣

まるでさっきのことがなかったかのような圭人に
何も言えずに隣を歩く。

これから帰って何を話すのか。

遠距離は難しいし、めんどくさい。別れるのか。

色々考えていたら家に着いてしまっていた。