検索窓
今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:16,229 hit

ページ14

それを決めてからは早かった。


都内でこの季節外れの花を取り寄せられる花屋さんを探して注文する。

発送にしてもらって受け取り主の住所を知念の家にしておく。


それで、俺がその日に知念の家に遊びに行って、
花が来た時に気持ちを伝える……
完璧だ。


ついでにその花屋さんに1つお願いをしておいた。


……………………………………………………

あっという間に1週間ほどたち、ついに今日はその日になってしまった。


偶然にも、今日は昼までしか仕事のない日だった。


昨日、仕事終わりに知念に遊びに行っていいかと聞くと、「明日は僕休みだから好きにしていいよ」

と許可を貰えた。

あとは、花が来てから俺が素直に伝えるだけ。
頑張るんだ……


そんなことを考えながら歩いていると、いつの間にか知念の家に着いていた。


ピンポーン


と呼び鈴を鳴らすと

cn「はーい、入っていいよ」


と知念の声が聞こえた。


いつともちょっと違う心構えのせいか、妙に緊張してしまう。


リビングまで行くと知念は


「いらっしゃい」


と迎えてくれて、いつものように共通のゲームを始める。


………………


cn「今日せっかく午後offなら、大貴誘えばよかった
のに」


最近始めたゲームは、だいちゃんがやってるから俺もやる!と言って始めたゲームだった。


ym『だってまだ始めたばっかで弱いし……』


cn「大貴に教えてもらえばいいのに」


ym『先に強くなりたいんだよ』


cn「ふーん。」


なんていつも通りを装った会話をしつつ、ゲームのレベル上げに夢中になっていた。


しばらく知念とのバトルに白熱していると


ピンポーンっと玄関から聞こえてくる。


あ、あれが来たんだ。
そう思うとドキドキしてくる。


cn「あ、宅配便かな。待っててね」


そう言って立ち上がった知念の後ろ姿を見つめながら上手く想いだけでも伝わりますようにと、願掛けをする。



大きな箱を持ってリビングに帰ってきた知念は


「こんなもの僕頼んだかな」


なんて言いながら箱を開けはじめた。



箱からでてきたのは、綺麗に花束になったハイビスカス。


花束の中心には




ハイビスカスの花言葉 『新しい恋』



と書いてある水色のカード。
これが、花屋さんで店員さんに頼んでおいたものだ。




「え、なにこれ」と困惑してる知念を見て、言うなら今だと深呼吸をする。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , BL , ありやま
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うみほたる(プロフ) - しとらすみんとさん» いえいえ!!当たり前体操じゃん。 (2020年8月12日 23時) (レス) id: 3712bdf8d2 (このIDを非表示/違反報告)
しとらすみんと(プロフ) - うみほたるさん» うみちゃーーー!!来てくれてありがと!!この作品も楽しんでね!! (2020年8月12日 23時) (レス) id: 1fa216fb83 (このIDを非表示/違反報告)
うみほたる(プロフ) - しらすさーーーん! やほん (2020年8月12日 23時) (レス) id: 3712bdf8d2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しとらすみんと | 作成日時:2020年8月12日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。