Flower shop (JUMP×JUMP) (ページ12)

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ハイビスカスが咲く頃に (cnym) ページ12

cnym リアル

ym

俺はだいちゃんが好き……

俺はだいちゃんが好きなはず……だった。

だったのに……。最近、何かがおかしい。

cn｢涼介？聞いてるの？｣

なぜか、知念にときめいてしまうのだ。

この知念だよ？この可愛い知念。
可愛いからこその好きなのか？
そもそもこれは恋愛感情ってやつなのか……？

cn｢涼介！大丈夫？｣

知念の顔を見つめながら随分と考え込んでしまっていたらしい。

ym『あ、あぁ。大丈夫だよ！ごめんな。』

cn｢聞いた？今日大貴とペアだってよ。｣

ym『あ、まじ？』

cn｢頑張りなよ。｣

俺が知念のことが好きかもって気づいたのはつい最近。
大ちゃんのことを好きになったとこを唯一相談してたのが知念だった。

いつも心の支えになってくれていた。

そんな知念の笑顔に、怒った顔に…。

何故かときめいてしまうんだ。

俺はだいちゃんが好きなはずなのに。

これが世で言う、相談してた相手をいつの間にか好きになっていた。ってやつなんだろうか。

よく少女漫画でみるやつ。

考えても考えてもわからなくて、悶々としていると

ar｢やまだ！次俺らだって｣

ym『大ちゃん、ありがと、今行くね』

と撮影のお呼び出しがかかる。

cn｢涼介、頑張りなよ！｣

少し前までならだいちゃんとのペアに浮かれまくっていたはずなのに。
今は知念から言われる頑張れの方が嬉しいなんて。

そんなことあるのか？

………………

撮影中は

カメ『山田くーん、もうちょい笑って！』

ym『す、すいません』

なんて、普段言われない注意までされてしまった。

そこからは気合いを入れ直して撮影を乗りきった。

終わって楽屋に帰ろうとしたら、

ar｢な！山田！飲み物買いに行こうぜ！｣

と大ちゃんに呼ばれた。

『いいよ。』と答えて少し離れたところにある自販機まで向かった。

大ちゃんは少し悩んでレモンティーをふたつ買って、ひとつを俺にくれた。

そのまま2人で近くのベンチに腰かけた。

ym『レモンティーありがと』

ar｢おう。な、やまだ｣

ym『なぁに？』

ar｢なんか悩み事あるんだろ？｣

ym『え？』

ar｢らしくないことで注意されてりしちゃって。
よっぽど悩んでんだろーなって｣

ym『うん、まぁ……』

ar｢ほら、大貴様に話してみろ？｣

ym『うん……』

ar｢な？｣

大ちゃんはこうやって、人の変化に気づくのが上手い。長年の付き合いだと尚更だ。