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「と、いうことになります」
福良さんと山本さんにうちの会社に出向いてもらい、打ち合わせが行われた。
滞りなく和やかに進んでいく打ち合わせ。要点だけが的確にまとめられており、こちらも確認がスムーズだった。
「商品はこちらを使わせていただく予定です」
「サンプルご用意しております」
福良さんが商品の話題を出したタイミングで用意しておいた紙袋を取り出す。
企画書に書かれていた商品のサンプルを並べていく。
「うわ、すごい。これとか1本あったら便利そうですね」
「それ、すごく便利ですよ。イチオシです」
福良さんと山本さんは机に並べられていくサンプルを順に手に取って眺めている。
福良さんよりも年下で山本さんよりも年上の私。3人での少人数の打ち合わせだったので、空気感はカジュアルだった。
一通り並べ終わり、最後に自分の筆箱から自宅から持ってきたペンを出す。
「この商品だけ、サンプルがなかったので私物なんですが、当日までには商品をご用意しますので」
「ありがとうございます」
並べられた商品を確認していく2人。
2人とも指が綺麗だなあ、なんて、思わず見てしまう。
打ち合わせは予定よりも早く終わった。時々笑いを交えつつも、内容の濃いものだった。
「こちらのサンプルって使いますか？もし差し支えなければお借りしても良いですか？」
「どうぞどうぞ、お持ちください」
じゃあ紙袋を、と先ほどまでサンプルを入れていた紙袋を差し出す。
その中に丁寧にサンプルを戻し、荷物をまとめ始める。
「では、また撮影日に、よろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします」
2人の後ろ姿を見送り、姿が見えなくなったところでデスクへ戻る。
福良さんはやはり仕事ができる、という印象が強かった。山本さんは少し控えめで、真面目そうな印象を受けた。
打ち合わせは堅いものではなかったし、2人とも人が良さそうなのでこの仕事は楽しくなりそうだ。
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シロ(プロフ) - 夢小説大好きおばけさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです…その後、いつかどこかで公開します:) (2021年3月3日 16時) (
レス) id: 40ccbc89c0 (このIDを非表示/違反報告)
夢小説大好きおばけ(プロフ) - 初めまして、どの話も本当に素晴らしかったです。言葉選びが優しくて、特にKochanのエピソードが思い出話含め一番好きでした……！いつかその後を拝読できる日が来ることを願っています。 (2021年3月3日 15時) (レス) id: a1cfe06fe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作成日時：2020年12月24日 12時
