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土曜日。11:17。
例の4人の到着まであと11分。
少し早く着きすぎた。遅いよりは早いに越したことはないが。
今朝、スタジオへ行くと虫さんがいて、着くや否や写真を撮られた。
「え、なに、…おはようございます」
「おはよ。」
今回の撮影では虫さんとQuizKnockの山本さんが二人でドッキリを仕掛けるらしく、その手伝いをして欲しいと言われ、その打ち合わせのために他のメンバーよりも早めに集合した。
虫さんは私に挨拶を返しながら何やらスマホで文字を打っている。
「え、なんで撮ったんですか」
「QuizKnockさんに送らないと。このクソガキが迎えに行きますって」
「クソガキか私は…」
「じゃあ、"東海オンエアの美人担当"って言っておく？」
「うーん、新手のイジリ。クソガキでいいです」
この人は本当に私のことをなんだと思っているのか知らないが、こうやって冗談を言い合える空気感は心地いい。
「QuizKnockさん、11:27着の電車に乗ってくるって。」
「了解です。」
軽く掃除をして昨日買ってきておいたお茶菓子をテーブルに並べてから虫さんと打ち合わせをする。
別室で前振りを撮るために機材を運び、撮影までの流れを確認する。
と、時間を見るとそろそろ駅へ向かっても良い頃合いだった。
「じゃあ、ちょっと行ってきます」
「はーい、お願いね」
「はーい」
11:25。
そろそろ到着する頃合いだろうと一度車を降り、車の横に立つ。
虫さんが今日の服装を送ってくれていたから大丈夫だろう。
しばらく待っていると、数人がちらほらと階段を降りてきた。
きっと電車が到着したのだろう。
この電車に4人も乗っているはずだ、と注意して階段を見上げる。
すると、がたいの良い男性と華奢な男性二人と、その後ろをついて歩く人影が見えた。
視力は良い方ではないので定かではないが、きっとあれがそうだ。
先頭を歩く男性は伊沢さんだろうと予測できた。
「QuizKnockさん、お疲れ様です。」
「Aさんですか？」
いち早く気づいたのは伊沢さんだった。
そうです、と頷くと私が挨拶するよりも先に伊沢さんは深々と頭を下げた。
「QuizKnockの伊沢です。今日はよろしくお願いします。」
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シロ(プロフ) - 夢小説大好きおばけさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです…その後、いつかどこかで公開します:) (2021年3月3日 16時) (
レス) id: 40ccbc89c0 (このIDを非表示/違反報告)
夢小説大好きおばけ(プロフ) - 初めまして、どの話も本当に素晴らしかったです。言葉選びが優しくて、特にKochanのエピソードが思い出話含め一番好きでした……！いつかその後を拝読できる日が来ることを願っています。 (2021年3月3日 15時) (レス) id: a1cfe06fe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作成日時：2020年12月24日 12時
