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「須貝」という苗字を聞いた時、ある人物が思い浮かんだ。
あの、動画でよく見かける人。
YouTubeが好きで日頃からよく観ている私は、YouTuberに疎くはなかった。
特定の好きなチャンネルがあるわけではないが、幅広く雑多に視聴するチャンネルの一つに「須貝さん」がいたことは覚えている。
しかしまさか本人ではあるまい。
メッセージ内でも一人称が「私」だったことから女性だろうと憶測できる。そう思いつつ、了承の旨を伝えた。
金曜日の夜。
ことの経緯を母親に話すと、それはきちんとお礼をしなさい、と言われた。
確かにそうだ、と思ったが、すでに前日の夜で何かお礼を買いに行けるわけでもない、最寄りはなかなか田舎なのでたいそうなものが買える場所もない。
仕方なく、お昼でもご馳走しようと思い再びメッセージを開く。
��須貝さんこんばんは。
夜分遅くにすみません。明日ですが、もしお時間があったら、お礼にランチでもご馳走させてください。��
するとすぐに既読がついた。
実を言うと私は知らない人と食事を取ることは苦手だ。
気を許した仲なら良いが、初対面となると、食べ方やマナーを気にしすぎるあまり緊張して食事自体を楽しめなくなってしまう。
しかしこの時はなぜか、食事をご馳走する、以外の選択肢が頭になかった。
��とんでもない。ただ忘れ物を拾っただけなので。��
��でも、そのまま見つからなかったら再発行しなければならなかったので。それに、はるばるこちらまで来てくださるので、せっかくならと思いまして��
��そうですね、これも何かの縁かもしれません。
ご馳走されるかは置いておいて、是非美味しいお店を教えてください��
やはり丁寧に言葉を使う人だ。きっと育ちの良い女性なのだろう。
そう勝手に想像を膨らませながら、また明日、と返信を打った。
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シロ(プロフ) - 夢小説大好きおばけさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです…その後、いつかどこかで公開します:) (2021年3月3日 16時) (
レス) id: 40ccbc89c0 (このIDを非表示/違反報告)
夢小説大好きおばけ(プロフ) - 初めまして、どの話も本当に素晴らしかったです。言葉選びが優しくて、特にKochanのエピソードが思い出話含め一番好きでした……！いつかその後を拝読できる日が来ることを願っています。 (2021年3月3日 15時) (レス) id: a1cfe06fe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作成日時：2020年12月24日 12時
