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打ち合わせの次の日、いつも通り出社する。
昨日は打ち合わせの後にも通常業務をこなしたが、なんとなく福良さんの声が頭から離れなかった。
その日も一日、昨日の打ち合わせを思い出しては我に返る、を繰り返してなかなか集中できなかった。
昼休憩を終えて戻るとなんだかオフィスが騒がしかった。
男性社員数名が部屋からバタバタと出て行ったのとすれ違いで扉を潜ると、夏目さんと目が合った。
「A！ちょうどいいところに！AC53どうした？私物のやつ」
「え、昨日QuizKnockさんに貸し出しましたけど…」
「まじかあ」
「何かあったんですか」
焦った様子の夏目さんに事情を聞くと、夏目さんはPCを使いながらこちらを見ずに話し出した。
なんでも明日の昼に大手の取引先との面会があり、そこでAC53の実物を見せて欲しいという話になっているらしい。しかし、サンプルの取り寄せ先で不手際があり、明日までに届かなくなってしまったという。実物が一本もないとなるとなんのために出向いてもらうのかわからない。どうにかして代わりのものを用意できないか必死に探しているところだという。
「福良さんに連絡してみましょうか。」
「いや、それは申し訳ない…」
「明日一日借りて、明日中に返しにいけば。私、お願いしてきます」
普段は冷静沈着な夏目さんの取り乱しようにただ事ではないのだと察する。
申し訳ない気持ちもあるが、きっと福良さんなら、と昨日の柔らかい笑みを思い浮かべる。
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シロ(プロフ) - 夢小説大好きおばけさん» はじめまして。コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです…その後、いつかどこかで公開します:) (2021年3月3日 16時) (
レス) id: 40ccbc89c0 (このIDを非表示/違反報告)
夢小説大好きおばけ(プロフ) - 初めまして、どの話も本当に素晴らしかったです。言葉選びが優しくて、特にKochanのエピソードが思い出話含め一番好きでした……！いつかその後を拝読できる日が来ることを願っています。 (2021年3月3日 15時) (レス) id: a1cfe06fe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作成日時：2020年12月24日 12時
