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「と、いう訳で一件落着しました」
須貝さんからは明日空いてるよ、と連絡があり、特に用事がなかったので土曜日の昼、近くのレストランカフェで昼食を取ることとなった。
会うや否や、昨日は行かれなくてごめんと謝られたが、こうして須貝さんと顔を合わせられているので満足だった。
昨日、マキノさんから聞いたことを報告すると、須貝さんはそっか、と笑った。
「本当に良かったね」
「色々ご迷惑をおかけしました」
ああ、これで須貝さんに会える機会が減ってしまうかもしれない。そう思うと改めて寂しい気持ちが込み上げてくる。
「迷惑なんかじゃないから。むしろAちゃんと仲良くなれて得した気分」
須貝さんはなんでもないことのようにサラッと言いのけるが、その言葉で私が一喜一憂していることをわかっているのだろうか。
ちらと須貝さんの方を見ると、どうしたの、とでもいうように眉毛を少し上げながらコーヒーを飲んでいる。
このまま終わってしまうのは嫌だ。迷惑だと分かっていても、これからも須貝さんと連絡を取りたい。
ずっと頭の中を巡っていた三浦さんの言葉を思い出す。
「あの、これからも連絡してもいいですか」
「え？」
考えあぐねた結果出たあまりにどストレートな言葉に須貝さんは動揺しているようだ。当たり前だ。彼女でもないよく分からない女にこんなこと言われては動揺もするだろう。
「ストーカーに困ってなくても、メッセージ送ったりしてもいいですか」
「当たり前でしょ、どうしたの急に」
勇気を振り絞って伝えた言葉は、須貝さんに呆気なく返された。
なんとも思われてない。改めて突きつけられる事実。
もうここまで来たらヤケクソだ。これが最後かもしれないんだから。当たって砕けろだ。
「私、須貝さんのことが好きなんです。彼女じゃなくていいので、これからも須貝さんからの返事を待ってもいいですか」
言った。ずっと言うまいとしまってきた言葉。
それを伝えてしまったらこの関係が終わるかもしれないと、隠し続けた言葉。
「んー…」
それを聞いた須貝さんはなんとも歯切れの悪い返事をした。
その返事で、私の淡い恋心が実ることはなかったんだと、思い知らされる。
言わなきゃよかった。突然に込み上げてくる後悔。これで終わりだ。私の恋も、須貝さんとの関係も。
諦めモードに入っていた私は、須貝さんの次の言葉をすぐに理解できなかった。
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ゆきんこ(プロフ) - こんばんは。コメント失礼します！ こちらの作品最っ高で読みながらニコニコしてました！ 完結おめでとうございます！！ (2022年6月3日 21時) (
レス) id: 83dccc5424 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - りみさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！力になります！ (2021年1月15日 15時) (レス) id: 40ccbc89c0 (このIDを非表示/違反報告)
りみ(プロフ) - 毎回ドキドキしながら読んでおります^^*次回の更新も楽しみです！ (2021年1月15日 2時) (レス) id: 8d6821c78b (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 緋歌梨さん» ご指摘ありがとうございます！修正いたしました。誤字が多く読みづらくて申し訳ないです… (2021年1月6日 12時) (レス) id: 40ccbc89c0 (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - コメント失礼します！4ページ目“振れられる”じゃなくて､“触れられる”じゃないですか？ (2021年1月6日 11時) (レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作成日時：2020年11月22日 1時
