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外に出ると外気に頬が触れてひんやりした。
「結構冷えるなあ」
呟いた須貝さんの隣を歩く。
夜もだいぶ更けていたので誰も歩いていなかった。
「今日は本当にありがとうございました」
「いいのいいの」
「改めてよくあの電話で来てくれましたね」
「いや、あれは焦ったよさすがに。」
前にコンビニで会った時といい、今回の件といい、須貝さんはいざとなったらいつも助けてくれる。
「来てくれると思ってました」
「当たり前でしょ」
本当に当たり前のように答える須貝さんの言葉にまた心がソワソワする。
須貝さん、そんなこと言ってたらそのうち勘違いした誰かに刺されますよ、と言いかけた言葉を飲み込む。
須貝さんはただ優しいから、乗りかけた船だから、放って置けなくて助けてくれるだけだから。
万が一にもワンチャン、なんて考えていた私が恥ずかしい。
「次遅くなる時はちゃんと連絡すること。わかった？」
頷きつつもやっぱり申し訳ないし今度からはあんまり遅くならないようにしよう。
でも、遅くなったらまた須貝さんにジムの外で会えるのか、そんな考えがよぎってしまうくらいには私は須貝さんのことが好きらしい。もちろん人として。
「須貝さんのこと爽やかなお兄さんだと思ってたけど、有名な爽やかお兄さんだったなんてびっくりしました」
「なにそれ。まあ爽やかなのは否定できんかな〜」
「なんだそれ。」
須貝さんと冗談を言い合ってるこの時間は永遠に続けばいいと思うほど心地良くて楽しい。
例え彼が見ている景色と私が見ている景色が天と地ほどの違いがあったとしても、今私の隣で歩いている須貝さんと私が見ているものは目の前の街灯が並ぶ夜道だから。
その事実だけで私は満足できるのだ。
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ゆきんこ(プロフ) - こんばんは。コメント失礼します！ こちらの作品最っ高で読みながらニコニコしてました！ 完結おめでとうございます！！ (2022年6月3日 21時) (
レス) id: 83dccc5424 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - りみさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！力になります！ (2021年1月15日 15時) (レス) id: 40ccbc89c0 (このIDを非表示/違反報告)
りみ(プロフ) - 毎回ドキドキしながら読んでおります^^*次回の更新も楽しみです！ (2021年1月15日 2時) (レス) id: 8d6821c78b (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 緋歌梨さん» ご指摘ありがとうございます！修正いたしました。誤字が多く読みづらくて申し訳ないです… (2021年1月6日 12時) (レス) id: 40ccbc89c0 (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - コメント失礼します！4ページ目“振れられる”じゃなくて､“触れられる”じゃないですか？ (2021年1月6日 11時) (レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作成日時：2020年11月22日 1時
