君がわかった [キヨ] (ページ2)

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プロローグページ2

[お前、なんなの？]

[まじで、死んでほしいんだけど。]

[ここから消えろ。]

そんな言葉ばかりで。

昔、何故か私はいじめられてばかりだった。

上靴がなくなっているとか、
机に落書きがあるとか、
仲間外れとか、
水をかけられるとか...

いじめは変わらなかった。

私は嫌だって言ったけど、お母さんがそのうち引っ越そうって言った。
きっと、先生にでもいじめのことを聞いていたんだろう。

中学生になると同時に田舎へ引っ越した。

前までいたこじんまりしたマンションと違って、田舎の一軒家は広くて涼しかった。

周りにはぽつぽつと家があるだけで、他になんもない。
なんともいえない解放感。

でも、そんなの良いことがあっても、やっぱり。

私は何より嫌だったのだ。

ネットを使えないことが。