白（黒）人魚は二重人格！？ (ページ37)

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35話ページ37

｢！！てめーら、最初からそれが狙いで……｣

バンッ

突然VIPルームのドアが勢いよく開いた。

｢その話、乗ったーーーー！！！｣

扉を方を見るとそこには、泡だらけの監督生の使い魔がいた。

｢も、もうこんな生活嫌なんだゾ！オレ様の毛は食洗機じゃねぇってんだ！｣

『泡だらけで入ってこないで欲しいんだけど……』

VIPルームが汚されるのはとても不愉快。
後でスポンジ代わりにしてあげようかな。と言う思いを込めて睨む。

｢グリムさん。従業員が仕事をサボって立ち聞きとは感心しませんね。フロイド、つまみ出しておしまいなさい。｣

｢はぁ～い｣

泡だらけの使い魔を外に出そうとするフロイドくん。
そこに、アズールくんの静止の声がかかる。

｢まあまあ、待ちなさい3人とも。監督生さん、唯一の寮生であるグリムさんがこう仰ってますよ。どうします？オンボロ寮を担保に僕と契約なさいますか？｣

｢うう、監督生～～助けてくれぇ……｣

使い魔の登場のおかげで、契約がスムーズに行きそう。
汚されるのは不愉快だけど、結果的にいい方向に進んだので、良し。

さて、あと一息。
獣耳の大男は、止めに入っているが監督生の気持ちは、どうやら変わらないようだ。

｢その潔さ、気持ちがいいですねぇ。｣

契約決定も同然。
契約の条件を聞くのはそういうことだよね。

｢この契約の達成条件は……｣