白（黒）人魚は二重人格！？ (ページ30)

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28話ページ30

｢僕らのことはよくご存知かもしれませんが……改めてご挨拶を。僕はジェイド･リーチ。こっちは双子のフロイド。優秀な僕達の右腕のAです。｣

｢どーもぉ、フロイドでーす。よろしくねぇ、小エビちゃん。｣

『A･ベールグ。さて、本題に入ろうか。』

僕は、周りからアズールくんたちの"手下"みたいに思われてることが多い。
実際間違いではないし、その方が3人にとって動きやすいならってことで、そうしてる。

だから、アズールくんのことも呼び方変えていたりする。

｢もしかして貴方のお悩みは……このおバカなイソギンチャクたちについてではありませんか？｣

｢もしかして、なんてよく言うぜ。ニヤニヤしやがって。｣

獣耳の大男。
彼は……監督生の味方って感じかな。

そんな彼のことをフロイドくんはウニだって言ってた。
ツンツンしてるかららしい。
獣耳の大男は｢オオカミだっ！｣って怒ってたけどね。
間違えられるのが嫌な気持ちはよく分かるんだけど…フロイドくん陸の生き物には疎いから。

｢もし監督生さんたちのお悩みの種がイソギンチャクたちについてなら……｣

『直接僕らの寮長に相談するのが1番だと思うよ』

｢なんだと？｣

『寮長は、グレート･セブンの海の魔女のように、とても慈悲深い方。』

｢きっと貴方の悩みを聞いてくれるでしょう。｣

｢そうそう。アズールはどんな悩みも解決してくれるよ。例えば……｣