白（黒）人魚は二重人格！？ (ページ16)

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14話ページ16

昔の夢を見てたからなのか、珍しくジェイドくんに起こしてもらった。

何故かジェイドくんに触れたくなって、ギュッと抱きつけば優しく撫でてくれた。
ひんやりしてるのに暖かいジェイドくんの手が、心地いい。

｢A、フロイドもアズールも待っていますよ？｣

『うん…わかってる。』

ジェイドくんに促されて、ぼーっとした頭で朝食を食べに行く。

僕達の朝はとても静か。
フロイドくんと僕は朝にとても弱いため、ほとんど口を開かないし、元々アズールくんもジェイドくんも静かなタイプだから、とても静か。
けど、その静けさが嫌になったことは1度もない。

そんな静かな空間に、アズールくんの声。

｢今日は、期末テストの返却日でしたね。｣

｢そうでしたね。ということは、放課後は忙しくなりそうですね。｣

その言葉を聞いて、僕もフロイドくんも目が覚めた。

｢アハッ…忙しくなるねぇ｣

『気を引き締めないと。』

僕の場合、テストの結果も心配だ。
満点取れてないと、確実に順位はかなり下になるだろうから。

多分、大丈夫。………多分。