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9話 ページ11

「ねぇ、君暴れん坊のシロイルカぁ?」


……また、この僕をシロイルカと呼ぶやつに出会った。
僕よりも体の大きい2匹。


「フロイド、勝手に行っては危ないですよ。」

「だってぇ、オレ、こいつと遊んで見たかったんだもん!」

『……遊ぶ?』


この頃の僕にとっては、"シロイルカ"という言葉が、スイッチを切り替える最低なワードだった。


『僕は……俺はっ!シロイルカじゃねぇよ!!』


俺は鋭いキバで、2匹に襲いかかった。
それはもう、全力で叩きのめすつもりで。


「アハッ……楽しそう♡ギューって締めてあげるね」

「油断はいけませんよ。」

「わかってるー」

『ふざけんなっ!!!俺はシャチだ!お前らなんざ捕食対象に負けるわけねぇだろうがっ!!!』


それから、どれくらい時間が経ったかなんて、分からなくて…

お互い傷だらけ。
所々血が滲んで、ボロボロになってた。
捕食対象であるウツボに、互角だということが本当に悔しくて仕方なかったんだ。

そんな俺たちの様子をもう1匹。
何もせず、岩陰から見てたやつに気づいたんだ。


『なんだよ!これは見せ物じゃねぇぞっ!!』


「……っ!?!?」

「アズールっ!?危ないっ!!!」

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作者名:雨鯱 | 作成日時:2020年8月29日 21時

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