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桃花side
お父さんは…
いつも笑って誤魔化していた
教えてはくれない、 時が来たら言うって言ってるけど、絶対に言ってくれない
お兄ちゃんも気づいてる
お母さんがいないって…辛いことなんだよ
どの物語のお話にも、ママ という存在は出てくる
でも
私たちには出てこない
お母さんがいるって、どんな感じなのかな？
髪を結んでくれたり…
優しくハグしてくれたり…一緒にお買い物行ったり。
私は…
今のままでも充分幸せ
お父さんで、充分良かった
前に
お兄ちゃんとこんな会話を、したことがある
蓮「…少しは、考えろよ。」
『何を？』
蓮「お前に、母さんがいない事だよ。」
その日ずっと考えていたけど、
言葉の意味は分からなかった
私は、
家に帰って夜 お兄ちゃんと話した
今は、
お父さんは、帰ってきてなかった
『お兄ちゃん。』
蓮「ん…んだよ。」
『前にお兄ちゃんが言ったよね？…その…少しは、考えろって。』
蓮「…それがなんだよ。」
『あれって、どういう意味なの？教えてよ。』
蓮「そのままの意味だよ。」
『そのままってなんなの？』
蓮「しつけーな！お前に、母さんがいねぇことだよ！！」
『そんなの、お兄ちゃんだって一緒じゃない！』
蓮「おかしいと思わねぇのかよ！？なんで俺たちに、母親がいないのか！
なのにお前はっ、父さんで満足しやがって…母さんのことなんか考えてないんだろ！？」
『いつも考えてたよ！？』
考えてたせいで…苦しかったのに
蓮「お前はっ父さんの奴 隷か！？なんでも言うこと聞くんだろ！？」
『そんなんじゃないからっ！！』
パシャッ
私は、お兄ちゃんにコップの水をかけた
『なんで自分ばっかり考えるの！？私だって苦しいんだよ！！』
蓮「てめぇ…黙ってろ！！」
そこで
お兄ちゃんと殴り合いになった
当然、力の差は激しくて 勝てるわけもない
ｶﾞﾁｬ
そんな時、お父さんが帰ってきた。
亜「何してんだよ…？」
.
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優実子(プロフ) - はじめまして。楽しく読んでます。続き楽しみにしてるので、無理のない更新でいいから、続けて欲しいです (2021年8月12日 3時) (
レス) id: f47e951922 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 早く続きが見たいです！ (2019年3月23日 22時) (レス) id: 2ec5589639 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マイカ | 作成日時：2019年1月22日 20時
