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「おはよう〜」
「昨日超楽しかったね！」
「昨日からの今日とか落差やばすぎ」
ガヤガヤしている教室に入る。
「沖田さんおはよう」
誰かがかけてくれた挨拶に乗っかって複数人の私への声が聞こえた。
「おはよう」
私は今皆の目を見て応えられたのか。そそくさと自分の席につく。4月の席から何も変わっていない。そして隣の席もまだ空いていた。
「沖田ちゃん」
顔を上げるとフジがいた。
「‥どうしたのその顔」
「え？俺なんか変？」
お岩さんのように腫れた目周り。男子がこんな顔になるなんて珍しいんじゃないのかな。
「いや‥それで何？何かあったんじゃないの？」
「あ‥沖田ちゃんは知ってたの？秋山が覚えてる事」
「知ってたよ」
「‥そっか」
「何で教えてくれなかったのかって顔してるね」
弾かれたように私を見つめるフジ。
「教えても良かったよ。でもそれが本当に2人の為なのか正直自信なかった。2人が守ってきた過去を軽々しく私が言う資格もないと思ってた」
「‥沖田ちゃんなりの優しさか」
「私なりの、なんて一般的じゃない事くらいわかってるよ。恨まれても仕方ないと思ってる」
「恨まないよ。ただ沖田ちゃんの考えてる事がわからなかった」
「‥ごめんね」
じゃあ私は一体どうすれば良かったんだ。あの瞬間もこの瞬間も、またはもっと前の瞬間も何が正解だったんだろう。
「あ、それで沖田ち「何してんの」」
フジを遮った声。
「あ、麻里‥」
「おはよう。‥あんたの臆病さを(人1)のせいにしないで」
決して大きくはないけれどしっかり届いて厳しい声音だった。
「秋山、俺」
「今あんたと話したくないの。(人1)と2人で話したいからどっか行って」
麻里の拒絶は冷たく厳しかった。
「‥ごめん」
フジは自分の席へ戻っていった。
「あの、麻里「ごめんね」」
泣きそうな顔で謝ってるのは何故？
「巻き込んで、ごめん。ただ(人1)は知っていただけなのに。正直教えてくれれば良かったって昨日は思ったよ。でも(人1)は優しいじゃん。意地悪じゃないなんてすぐにわかった。なのに‥私は‥」
「麻里」
ぎゅっと抱きしめると、麻里はずずっと鼻を鳴らした。
「私が1番臆病なのかもしれない」
「‥え？」
「何でもないよ。麻里‥このままは嫌なんでしょ？」
「嫌、だよ。でも‥」
「今ならまだ間に合うよ」
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蒼乃(プロフ) - すずさん» すずさん。大変遅くなり、申し訳ありません。温かいお言葉に感謝しかありません。ありがとうございます。再び少しずつですが進めていこうと思っております。すずさんがもしまだ待っていてくださるようでしたら、よろしくお願い申し上げます。 (2020年4月2日 2時) (
レス) id: 386e426ab5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 粉ミルクさん» お待たせして申し訳ありません。少しずつ進めていきます。よろしくお願い致します。 (2020年4月2日 2時) (レス) id: 386e426ab5 (このIDを非表示/違反報告)
すず - あけましておめでとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))今年も蒼乃さんの作品を楽しみに頑張っていきたいと思います。いつまででも待ってますので、蒼乃さんの生活を1番に、頑張ってください！ (2019年1月5日 17時) (レス) id: 83e4d62dc4 (このIDを非表示/違反報告)
粉ミルク(プロフ) - もう更新されないのですか、？ (2018年11月30日 23時) (レス) id: 5f970e9169 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 更新ありがとうございます(*´ω`*)いつもながら描写がわかり易いので、自然に映像が脳内再生されます。とても楽しい...！今までもこれからもファンです！楽しみに待ってます。 (2018年6月24日 17時) (レス) id: 0ccf87f045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃 | 作成日時：2017年7月12日 3時
