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急いで他校生が溜まっている場所まで向かう。周りの視線が痛い。こんな格好をしているのだから仕方ないけれど、やはり恥ずかしさは消せなかった。
「つーか、ここの文化祭ショボくね？」
耳にまとわりつく不快な声が聞こえる。
「マシな女いねえのかよー」
「知らね。ま、ヤれればそれでいーじゃん？」
そいつらの周りには不自然な空間ができていて、周辺の人は近寄るのさえ避けているようだった。
「あ、ねえ君達」
声をかけられた女子生徒2人が怯えたように立ち止まる。
「ここ行きたいんだけどさあ、道教えてくんない？」
「あの‥案内所なら向こうに‥」
「はあ？親切じゃねえなあ‥下手に出てんのに。君達に案内してくれって頼んでんのわからね？」
汚い手が女の子の腕を掴んだ。
「は、離してください‥」
「何その言い方！俺らが犯罪者みたいじゃん」
もう、これ以上はダメだ。我慢できない。決定的な瞬間を抑えるまでは待とうと思ったのに。
女の子の男の間に身体を割り込ませる。
「あ？‥何だお前」
「この手、離してください」
「何言ってんだこのガキ」
距離を詰められる。臭い息が顔にかかった。
「‥下がってください」
小声で後ろにいた2人に言うと、小さく頷き私達から距離を取った。
「おいおい王子様気取りかあ？そんな格好してんのがかっこいいとか思ってんのかよ」
指を指してケラケラ笑われる。
「それコスプレってやつ？痛えわそんなん！何のコスプレかもわからねえから！」
ガッと胸ぐらを掴まれて睨みつけられる。
「ヒーロー気取りとかだせえんだよ」
そんなの私が1番わかってる。今までしてきた事もこれからする事も全部全部自己満足だ。
勢いをつけて曲げた膝で男の急所を容赦無く蹴り上げる。声もなくうずくまった男に、取り巻きの男達は何が起きたのかわからず混乱している。
「てめえ！！」
殴りかかってきた男の拳を左に避け、空を切ったその手首を掴んで捻り上げた。
「調子乗ってんじゃねえぞ、このガキィ！」
まるで獣のように襲いかかってきた男を相手にするために掴んでいた相手の手首を引き寄せ、その身体の鳩尾に下から鋭く打撃を加えた。
へたり込んだ男を見て、襲いかかってきた男の目はより爛々としている。
左足を軸にして踏み込む動き。素早く顔の左側に腕を構える。その直後重い打撃が腕に伝わった。
「へえ‥ヒーロー気取りでなかなかやるじゃん？」
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蒼乃(プロフ) - すずさん» すずさん。大変遅くなり、申し訳ありません。温かいお言葉に感謝しかありません。ありがとうございます。再び少しずつですが進めていこうと思っております。すずさんがもしまだ待っていてくださるようでしたら、よろしくお願い申し上げます。 (2020年4月2日 2時) (
レス) id: 386e426ab5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 粉ミルクさん» お待たせして申し訳ありません。少しずつ進めていきます。よろしくお願い致します。 (2020年4月2日 2時) (レス) id: 386e426ab5 (このIDを非表示/違反報告)
すず - あけましておめでとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))今年も蒼乃さんの作品を楽しみに頑張っていきたいと思います。いつまででも待ってますので、蒼乃さんの生活を1番に、頑張ってください！ (2019年1月5日 17時) (レス) id: 83e4d62dc4 (このIDを非表示/違反報告)
粉ミルク(プロフ) - もう更新されないのですか、？ (2018年11月30日 23時) (レス) id: 5f970e9169 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 更新ありがとうございます(*´ω`*)いつもながら描写がわかり易いので、自然に映像が脳内再生されます。とても楽しい...！今までもこれからもファンです！楽しみに待ってます。 (2018年6月24日 17時) (レス) id: 0ccf87f045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃 | 作成日時：2017年7月12日 3時
