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「どう切り出したらいいのよ‥」
「今思ってる事をそのまま言ったらいいと思うよ。こういう事は言いたい事まとめようとしたらもっとごちゃごちゃになる」
「今思ってる事‥？」
「フジの事好きで好きで仕方ないって事。好きだからこそ傷つけたくなくて傷つきたくなくて昔の事伏せてたって、大事だからこそ臆病になってたって」
「‥何でわかっちゃうの」
「何となくかな」
誤魔化すように微笑む。
私だってフジや麻里に負けないくらいの臆病者だから。痛いほどわかる。
「変なの。‥魔法みたい」
ふふっと柔らかく笑う麻里。
「魔法だったら、いいのにね」
麻里は私の言葉に不思議そうな表情を浮かべる。
「‥いた！あの子！あの子だよ！！」
突然大きな声が教室に響き渡った。声の発生源は知らない女の子だ。そしてその子の人差し指は私を示していた。
「他クラスに勝手に入ってきて偉そうに指を指すのは失礼じゃないかしら」
委員長の厳しい言葉に一瞬怯んだようだったが、その子はすぐに私を見て勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
「知ってるの、あたし！昨日不良と喧嘩してた人が男装してるあの子だった事！！」
あの子だったのか‥厄介な事になった。
「何言ってんの？夢でも見たんじゃない？」
麻里が言い返す。
「まさか！空き教室で見たんだから！」
「それ、人違いじゃないかな？」
フジが言った。
「沖田さんってそういう子だっけ？」
「そういえばあの子キヨくんにフラれたらしいよ」
「まさかその憂さ晴らし？最低」
クラスの雰囲気に、劣勢になる女の子。
「っ‥！本当の事だよ！その子が！！」
目が合った。私はにっこり微笑む。
その子は一瞬驚いた表情を浮かべたがすぐに厳しい表情に戻った。
「おーい、お前ら席つけー。ん？どうしたんだ？」
そんな空気を分断するかのように現れた川谷先生。その子は唇を噛み締めて帰っていった。
「何でもありません。‥勘違いしていたのかしらね、きっと」
委員長の言葉ですんなりと場が収まる。しかし委員長は私を見て心配そうな表情をした。
それに対して大丈夫だよ、というようにゆっくりと頷く。
いつも通りの朝のHRになるはずだった。でもその予想は裏切られた。
「えー、今日から協同学校交換生が来るぞ」
キョ‥？何？
「うちの学校の姉妹校から毎年1人の生徒が来る。長期間じゃないが仲良くするようにな」
その時教室の扉が開いた。
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蒼乃(プロフ) - すずさん» すずさん。大変遅くなり、申し訳ありません。温かいお言葉に感謝しかありません。ありがとうございます。再び少しずつですが進めていこうと思っております。すずさんがもしまだ待っていてくださるようでしたら、よろしくお願い申し上げます。 (2020年4月2日 2時) (
レス) id: 386e426ab5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 粉ミルクさん» お待たせして申し訳ありません。少しずつ進めていきます。よろしくお願い致します。 (2020年4月2日 2時) (レス) id: 386e426ab5 (このIDを非表示/違反報告)
すず - あけましておめでとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))今年も蒼乃さんの作品を楽しみに頑張っていきたいと思います。いつまででも待ってますので、蒼乃さんの生活を1番に、頑張ってください！ (2019年1月5日 17時) (レス) id: 83e4d62dc4 (このIDを非表示/違反報告)
粉ミルク(プロフ) - もう更新されないのですか、？ (2018年11月30日 23時) (レス) id: 5f970e9169 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 更新ありがとうございます(*´ω`*)いつもながら描写がわかり易いので、自然に映像が脳内再生されます。とても楽しい...！今までもこれからもファンです！楽しみに待ってます。 (2018年6月24日 17時) (レス) id: 0ccf87f045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃 | 作成日時：2017年7月12日 3時
