偽りの顔

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廉サイド






電話を切ってAの家に走った。



家が近いこともあって、五分くらいで到着。





『ピンポーン』





｢はいー｣




中から出てきたのはAのお兄さんやった。




照史｢あ、Aな。

呼んでくるから待っとってなー｣





笑顔で家に入って行ったお兄さん。




理由も聞かんと、まるで俺が考えてることが分かってるみたいやった。






A｢廉？｣



少しして家から出てきたA。





一番に目に入ったのは手に巻かれた包帯やった。




廉｢これ…｣





A｢あぁ、これなんだよ(笑)｣




笑って誤魔化すA。





廉｢自分のこと傷つけたらあかんよ。

もしかして、アイツらにまた何か言われたんじゃ…｣






黙り込んだAやけど、表情見てればわかる。




図星や。





廉｢俺、あかんな。


Aの事…｣






A｢そんな事ない！


私は大丈夫。

廉がいてくれれば…



それでいいんだよ｣

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