偽りの顔

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紫耀サイド



曲がり角でいきなり飛び出して来た女の子とぶつかってもうた。



ごめん！そう言おうと思ったけど、なんか様子がおかしい。




…泣いてるん？





泣いてる女の子ほっとくわけにもいかんし、声をかけた。





紫｢とりあえず、こっち｣




そのまま腕を引っ張って屋上に。





紫｢で、どうしたん？｣




A｢誰ですか？｣





紫｢平野紫耀｣




名前を言うとびっくりしてこっちを見た女の子。





めっちゃかわええやん。




紫｢きみは？｣




A｢…桐山Aです｣





紫｢あのさ、どうして…｣





『プルルルル』





理由を聞こうと思った時、電話がなった。




紫｢ちょっとごめん。



もしもし？｣





廉｢紫耀！あの、A見てへん？｣





紫｢は？誰やねん｣




廉｢あ、言ってなかったか！

桐山A。




…俺の彼女｣






桐山Aって今、目の前におる子やんな？




廉の彼女なんか…





紫｢その子なら今、屋上におるで｣




廉｢わかった！さんきゅ｣





そう言って切られた電話。





Aちゃんに彼氏がいるって知ってなぜか気分が下がった。

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