A moment of happiness 【アイナナ】

プライベート編1 手料理＋カレシ ページ5

十龍之介


「いい匂い…」


「はは、おまたせ、出来たよ」



今日は龍が家でゴーヤチャンプルーを作ってくれることになっていた。


さすが本場の料理と言うべきか、ものすごく美味しそうなゴーヤチャンプルーだ。


いただきます、と手を合わせてから料理を口に運ぶとふわふわとした卵の食感とゴーヤのほんのりとした苦味が広がる。


「…美味しい」

ふと言葉が漏れる

「良かった」


安心したように笑う龍は、弟たちによく作っていたんだ、と嬉しそうに言った



「何かお礼できること無いかな？？食べたいものとか…」


「何でもいいの？」


「うん」


「…じゃあ、Aが食べたい」


「え、？」


突然言われた言葉に驚く暇もなく座っていたソファーに押し倒されていた


首筋に舌を這わせそのまま軽く吸い付かれる


「…ん、ぁ…、ま、って…」


抵抗しようと私に跨る龍の胸元を押すが力が入らないせいか全く効果はない。


「何でもいい、って言ったでしょ？」

耳元で低く囁かれぞくぞくと快感が襲う


いつもの優しさを含んだ鋭い眼差しに抵抗なんて出来ないなと改めて感じる


キスをされながらシャツのボタンが外されていく


「触ってもいい？」

恥ずかしさから目を逸らして頷く。




〈十龍之介 手料理＋カレシ〉


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