天使に好かれた少女 2【アイナナ】

天使のような人54 ページ15

一織「億川さん、ハーブティー置いておきますね。落ち着きますよ。」






『…ありがとう』






天「…プロだ。」






陸「…え？」





天「灯里はプロなんだよ。あれは、天才だ。
作曲家には２つのパターンがあるんだ。
僕なりの考えだけどね。
１つは身の回りのものを考え感じて霊感(インスピレーション)的なものが降りてくる人
２つめは他人のことを想いただひたすらに努力しその努力が集中力になり自分の世界に浸って没頭する人。」






陸「…てことは、灯里は見た目的に２つめかな？」





一織「そうでしょうね。学校で昼食を食べていた時言っていました。 小さい頃からずっと母が怖かった…母に怒られたくない。その為に自分は何をすべきなのか考えた結果、努力しかないと…。」






陸「灯里は大変だったんだね。
俺、今思えば全然灯里のこと知らないや…」





天「僕も。…こうして見てるともっと知りたいって思うんだ。」






一織「私もです。」






『…ふぅ。……こんな感じかな。』






陸「できたの！？」





『うん、まぁね。』ニコ





天「どんな歌？歌ってみてよ。」





一織「私も気になります。」






『へっ！？…いや〜…うん。分かった。


ありがとう ありがとうって言葉を

ただ君に伝えたくて

ずっと、我慢してたんだよ。

今日もありがとう。


君には、ずっと笑ってて欲しくて

ありのままでいて欲しくて

君のためにしてきたこと 嬉しかったかい？

ある日は、芸で笑かせたり

別の日は、さりげなく差し入れ置いたり

でも君は鈍感だからさ気付いてないだろ？

だけど君が１つ１つに笑ってくれて

逆に自分が嬉しくなってて

君に嬉しくさせてもらっていることに

気づいたんだ


ありがとう ありがとうって言葉を

ただ君に伝えたくて

ずっと、我慢してたんだよ。

君といて瞬く間に過ぎていく時間も

君に笑顔を勇気をもらったことも

君と出会えてほんとによかった。

今日もありがとう

これからもよろしくね。』

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